タシロラン(ラン科)
タブノキやアラカシの混じる樹下に生育する無葉緑の腐生植物。県下ではこれまで2か所で生育が確認されていただけの希少種であるが、その後福智山地で発見された。茎はややごつごつした長さ約3㎝の楕円形の根茎から出て高さ10~25㎝、茎はやや黄色を帯びた白色で、径2~5㎜、数か所に膜質の鞘状葉がある。
花期は7月。苞は卵円形、長さ8~10㎜、白色の花を2~15個、総状に下垂してつける。
萼、側花弁、唇弁とも薄く、透き通った感じ、がする。萼片と側花弁は長さ8~9㎜、萼片は披針形で共に同長。唇弁はやや大きく広卵形で袋状にふくらんでいて、大小の紅色の小班がある。距は長さ約5㎜。
絶滅危惧Ⅱ類(環境省)、絶滅危惧Ⅱ類(福岡県)         (2016/06/30撮影)

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