鳳凰三山周回縦走  (2013年10月06日~10月09日)

鳳凰三山周回登山概念図
今回歩いたコースの断面図です。断面図
第1日目 10月6日(日) 移動日 青木鉱泉駐車場で車中泊
  今回も山中での山小屋の混雑が比較的少ない平日になるように計画して出発することにしました。
登山口までの移動は、今回もマイカーを利用しました。高速道路の50%割引を受けるためには、土日祝祭日を利用するか、平日は高速道の出入り口を0時~4時の間に通過する必要があります。今回は出発日を日曜日とし、帰りは早朝の4時迄に高速道路に入ることにしました。
 自宅を5時半に出て八幡ICから高速道路に乗り、登山口近くの須玉IC迄約944kmを休憩を取りながら走り、須玉ICを17時過ぎに出ました。ここから登山口近くの青木鉱泉駐車場迄約20㎞1時間がかかります。
第2日目 10月7日(月)
 青木鉱泉駐車場(1150m)6:30→8:06南精進滝8:16→8:54鳳凰の滝9.02→10:07白糸の滝10:15→
 10:44五色滝11:04→11:55-鳳凰小屋(2382m)12:16
→13:10賽の河原13:18→13:28地蔵岳13:30→
 賽の河原
13:47→14:15鳳凰小屋
青木鉱泉駐車場 青木鉱泉駐車場で車中泊しました。1日750円でした。
















青木鉱泉
青木鉱泉の入浴料は1000円でした。
鉱泉の泉質は緑磐泉で、古くから胃腸病・神経痛・心臓病・貧血などに効くと知られています。鉄分が多いので、とても良く温まり、肌もすべすべになるそうです。
青木鉱泉
ドンドコ沢登山口 ドンドコ沢は、五色の滝・白糸の滝・鳳凰の滝・南精進の滝と、四季折々に優美な姿を見せるいくつもの滝を楽しめる登山道で、青木鉱泉の直ぐ前に登山口があります。
南精進ケ滝 歩き始めて最初の滝の入口の標識でここから150m位歩いたところにあります。
ここではザックを担いで滝に行き、そのまま次の鳳凰の滝へと歩きました。
南精進の滝 南精進の滝は、かつて修験者の行場があった事から滝の名が付いたとのこと。

標高は1,500mほどの場所にあり落差は50m。

同じく花崗岩の断崖から落下する白糸の滝、五色の滝とともに、「ドンドコ沢の三滝」と呼ばれているそうです。
鳳凰の滝入口 画像は鳳凰の滝の入口の標識です。
鳳凰の滝 鳳凰の滝は、 左右から流れ落ちる滝です。 落差は50m。
白糸の滝
誤って画像を削除してしまいました。(-_-;)(*^_^*)
標高1,900mの白糸の滝は、登山道から少し外れた場所からこの滝を観ることができます。
五色の滝 五色ノ滝は標高2,150mの位置にあり、その落差は70m、凄い迫力で一見の価値ありと思いました。

この日はこの付近はガスに包まれていました。
滝つぼの近くまで近づいて、ガスに包まれた豪快な滝をマイナスイオンたっぷりのさわやかなミストを浴びながら、時折ガスが薄くなるのを見計らって撮影しました。
途中の紅葉 高度を上げてくると紅葉が見え始めました。 
途中の紅葉2
鳳凰小屋前標識 思いがけずこの標識が見えて思ったより早く、お昼前にく鳳凰小屋に着いたことを知りました。
鳳凰小屋 鳳凰小屋は、南アルプス鳳凰三山の地蔵岳(標高2780m)直下に位置する山小屋(2382m)です。 
ナナカマド 鳳凰小屋の前のナナカマドが赤く色づき、赤い実もたくさんつけていました。
途中の黄葉 早く着いたので山ふたすじは、このまま地蔵岳へ登り、そして薬師小屋へ向かおうと言いました。

小屋の主人は今日は上に行ってもガスがかかっているので展望は良くないよとのことでした。
歩き足りないなら地蔵岳を往復したらどうですか?とのこと。

又、今日の小屋の宿泊者は少ないとのことでゆっくり寝れる様なので、歩き足りない訳ではなかったのですが、結局先まで行ってしまうと明日の予定の都合もあるので地蔵岳を往復し、今日はここに泊って明日のスカッとした天気に期待することにしました。


左の画像は地蔵岳に向かう途中の紅葉です。
途中の黄葉2
地蔵岳 地蔵岳が見えてきました。
山頂付近はガスが登って行くにつれて晴れて姿が見えるようになってきました。
手前の岩峰の左側に見えるのが地蔵岳のオベリスクです。足元は砂礫地で滑りやすくしっかり足を踏みしめながら登りました。
登ってきた道を振り返る 森林限界を超えて今登ってきたところを振り返って見たところです。
死蔵のオベリスク 地蔵岳のオベリスクです。
鳳凰三山の中でも、際立って美しい地蔵岳の頂上。白砂を土台に天に突き出している岩は天空の城のようです。

夏には花畑に囲まれるこの場所は、鳳凰山一の美しさと言われています。 
甲斐駒ケ岳遠望 ガスの合間から、夏に歩いた甲斐駒ケ岳が微かに見えました。
 
早川尾根 夏に歩く予定だった早川尾根方面の紅葉。 尾根の後ろはガスに包まれて見えません。
観音岳 明日登る観音岳がガスの中から姿を見せてきました。 
小屋に引き返しているうちに再びガスの中に包まれました。
小屋近くの紅葉 小屋近くの紅葉。  
小屋近くの紅葉2
晴れマーク 小屋の従業員の方が、落ち葉を集めて作られた明日のお天気です。

明日は晴れとのことです。(^^♪
夕食のカレー ここの夕食はカレーでした。
第3日目 10月08日(火)
 鳳凰小屋(2380m)6:35→7:23縦走路鳳凰小屋分岐7:26→7:52観音岳(2840m)8:29→8:54
 薬師岳(2780m)9:30→10:12御座石10:17→途中休憩11:44~11:54→12:36中道登山口→
 
13:11青木鉱泉駐車場(1150m)  →尾白の湯→道の駅信州蔦木の宿(車中泊)
朝焼け 鳳凰小屋からは日の出は見えません。
少し離れたところから見た朝焼けです。丁度左下の小山の向こうから陽は登るようです。
朝食 朝食です。 
鳳凰小屋への縦走路分岐 昨日のうちに地蔵岳は登ったので、今日は直接鳳凰小屋から観音岳へのバイパスを登り、縦走路に出て観音岳に登ることにしました。
画像は縦走路の分岐点です。 
観音岳を登る途中から振り返って見る地蔵岳方面 観音岳に向かう途中振り返って撮影した画像です。
中央に突き出して尖ったところが地蔵岳のオベリスクです。

左手の山はアカヌケ沢の頭です。ここから左側に早川尾根に向かう縦走路があります。
北岳方面 北岳などの展望を楽しみながらの稜線漫歩。北アルプス等も見えていました。 
観音岳山頂標識 観音岳山頂標識 (2840m)
観音岳は鳳凰三山の真ん中で主峰とされている。
           農鳥岳 間ノ岳 北岳              仙丈ヶ岳      甲斐駒ケ岳  地蔵岳観音岳山頂からの展望
                                           高嶺    アカヌケ沢の頭
観音岳から薬師岳方面 観音岳から見た薬師岳と富士山です。
八ヶ岳 観音岳から見た雲の上に浮かぶ八ヶ岳 です。
北岳 画像は日本で2番目に高い北岳です。 
白根三山 北岳の左側に間ノ岳・農鳥岳が見える。
北岳 北岳。 
甲斐駒ケ岳方面 左側から、仙丈ヶ岳 高嶺  甲斐駒ケ岳 アカヌケ沢の頭 地蔵岳等の山々です。
白根三山 中央北岳、左側が 間ノ岳、その更に左側が農鳥岳です。
薬師岳 平坦な道を進み薬師岳へ向かう。
観音岳 観音岳を振り返る 
薬師岳 薬師岳 2780m。
薬師岳山頂。薬師岳山頂は平坦で広場の様です。 

白砂礫と風化した大きな花崗岩があいまって禅寺の枯山水庭のようです。

山頂標識の向こう側の山は北岳。
薬師岳山頂付近の紅葉 薬師岳山頂付近の紅葉。
青木鉱泉への中道下山口 薬師岳山頂からは、青木鉱泉への下山道の分岐がある。 
薬師岳から比較的短時間で下山ができるため、ドンドコ沢ルートで登って、このルートで下る周回ルートは人気がある様だ。

このコースは樹林帯で眺めはなく、ひたすら降りました。
御座石 御座石 
登山標識 中道コース登山口 
青木鉱泉への近道 青木鉱泉への近道標識。ここから左側に入りドンドコ沢を渡渉すると青木鉱泉に戻ります。 
尾白の湯 道の駅信州蔦木宿に隣接する天然温泉「つたの湯」が火曜日が定休だったため、急遽この夏利用した尾白の湯へ向かいました。なお尾白の湯は水曜日が定休です。 
道の駅信州蔦木宿 その後国道20号線を走り小淵沢IC近くの道の駅信州蔦木宿へ向かいそこで車中泊しました。 
 第4日目 10月09日(水) 移動日
 朝、3時半頃出発し4時前に小淵沢ICから高速道路に入り帰途につき16時頃に帰宅しました。
 
帰途の途中すれ違う台風24号の影響は、宝塚付近の高速道路を走っているとき車のワイパーを動かしても前が少し見難い様な激しい雨に会いましたが、特別な影響もなく通過できました。
北九州の家に帰っても心配した様な被害もなく無事に通過してくれたようでラッキーでした。
今回の山行を終わって
 今回は最初の予定では、常念山脈を歩く予定でしたが、台風24号が発生して縦走を予定している10月8日~11日の期間に影響を受ける見込みとなったため、急遽予定を変更して台風の影響を受ける前に下山できる鳳凰三山の縦走に切り替えたました。
 更に出発は1日繰り上げて出かけることを5日の夕方に決めて、6日早朝から出かけました。
そのため前もっての下調べが不足でいろいろ小さなトラブルに見舞われましたが無事山行を終えました。 
花のシーズンを終わっていたので少ないですが、今回の山行で見た花たちです。
トリカブト トリカブト
タカネビランジ タカネビランジ
アザミ アザミ
ヤマハハコ ヤマハハコ
ゴゼンタチバナの実 ゴゼンタチバナの実