可愛岳(えのだけ・728m)登山(2006年06月17日)

 九州さんらく会で06月18日大崩山のササユリ鑑賞登山を予定していました。
北九州から延岡方面は高速道路が未だ開通していないので、非常に時間がかかります。
せっかく大崩山迄行くのと、今回の大崩山山行のリーダーのマッキーさんは、延岡にお住まいで、前日地元の可愛岳を案内しましょうということで、未踏の山でもあり、私は右膝リハビリ中なので可愛岳だけを歩き、夜の懇親会をメインに参加することにしました。(*^_^*)
  大崩山はパスして鳥見でもしながら、メンバーの下山を待つことにしましたので、今回の山行レポートは可愛岳だけです。
大崩山のレポートは、別途九州さんらく会で、レポートがアップされたときに、リンクを張ることにします。

 可愛岳は宮崎県の北川町と延岡市の境界にあり、西郷隆盛率いる薩摩軍の「可愛岳突破」で有名な、東西に長い山頂部を持つ花崗岩の岩山です。
 登山口には、西南の役で和田越えの戦いに敗れた西郷軍が、最後の軍議を開いた屋敷が西郷隆盛宿陣跡資料館として残っています。
 延岡市内から北を眺めれば、どこからでもその雄姿を正面に見ることが出来るそうですが、この日は生憎の天気で残念でした。
下の画像が資料館に展示されていた「可愛岳」の全景です。
また、この山は標高は、さほどありませんが登山口の標高が低くいので、ほぼ700mを登ることになります。

アプローチ
 北九州→添田→小石原→日田→杖立温泉→南小国→瀬の本→竹田→三重R326→宇目→北川R10と、
 4時間20分弱の早朝ドライブをして、集合場所の道の駅の「はゆま」に到着しました。

参加者(敬称略)
 マッキー・八太郎・山ふたすじ・ひとすじ

山行コース・タイム
 西郷資料館(登山口)10:25→南尾根ルート→ザレの頭11:11/11:13→水場11:37/11:39→
 稜線分岐11:44/11:45→前屋敷11:53→千丈覗き→11:55/11:56→鉾岩12:07/12:10→
 可愛岳12:25/12:50→稜線分岐13:21→烏帽子岳13:33/13:37→ストーンサークル13:39→
 林道出会13:51/13:57→登山口 14:40

 下山後、延岡市内で宴会用の食材とアルコール等を調達し、祝子川温泉美人の湯に向かいました。
 美人の湯駐車場でテントを設営し、一風呂浴びて宴会に突入しました。
 
国道10号線から西郷隆盛宿陣跡の案内標識に従い、JR線をくぐり抜けると登山口の標識が見えてくる。
「可愛岳突破」についての説明看板です。
登山道は駐車場を南の方へ横切り突き当たりの西南の役説明板から登る南登山道があり、今回は薩摩軍敗退路を辿る南コースから登りました。
登り始めて約50分、第1回目の休憩場所ザレノ頭(340m)。
ここより百間ダキと主峰がお天気が良ければ見えるそうですが、小雨が降っており展望はまったくありませんでした。
ザレノ頭から約15分で水飲み場に到着、ここからが本格的な登りになる。

水飲み場から二つの沢を経てザレノ平約50メートル下には炭焼き跡が残っていますが、今回は先を急ぎました。
やがて北登山道と合流した道は前屋敷、神の森を経て千丈のぞきへと続く。前屋敷に残る石垣跡は地元古老の話では山岳信仰による祈祷する社跡ではないかということだそうです。神の森の中には御神水や拝み岩などもあります。
前屋敷から直接尾根に出る登山ルートは斜面をじぐざぐに上り詰め、黒樫の大木を回れば一息で稜線に出る。登りは千丈のぞきから西へ斜めにカットして登るルートを歩きました。
千丈覗きは展望台になっていて、ロープの先は絶壁なっているそうですが、この日はガスで何にも見えませんでした。
千丈覗きからの展望は天気が良ければ、このような感じで延岡市内が見られるそうです。

この画像は同行のマッキーさんが昨年9月撮影されたものです。
鉾岩を乗り越えると約15分余りで頂上にです。
山頂近くでサンコタケが見られました。
山頂に着いた頃から少しガスが上がり始めました。
延岡市の遠望、が楽しめ、旭化成ベンベルグ工場の大煙突も見え、運が良ければ頂上から北々東大分県の山並みの遙か向こうに由布岳と鶴見岳を見ることが出来るそうですか、まったく見えませんでした。
今回のメンバーの山頂でので記念撮影です。低い三脚にカメラを乗せ、カメラに傘をさし掛けて、リモコンでシャッターを押しました。
レンズに雨の雫がついていてご覧のような画像になりました。
山頂では立ったまま昼食を食べ、早々に下山にかかりました。途中、烏帽子岳を通過しました。
ストーンサークルが見られました。
ルリソウが咲いているのを山ふたすじが見つけました。
登山口に戻り、西郷隆盛宿陣跡資料館を見学しました。
西郷軍が、最後の軍議を開いたときの様子が人形を使って再現してありました。