英彦山北西尾根登山(2008年12月19日)

 英彦山に登るには、正面登山道、豊前坊、あるいは鬼杉からが一般的で、更に最近では裏英彦山道なども知られるようになっています。
この他にも北西尾根を登るコースもあるとのことは聞いていましたが、未だ歩いたことがなかったので出かけて見ました。

 今回は、豊前坊に車を置いて、自然歩道を英彦山野営場迄行き、そこから紅葉谷コースに入り、途中から北西尾根に取り付きました。
コースの前半は自然林の中の道ですが、後半は笹藪の道で、地図には表示されていません。

 中岳からは北岳を経て、豊前坊に下るという周回コースを歩きました。
山行(参考)タイム
豊前坊09:50→青年の家10:01→英彦山野営場10:17/10:20→観察路十字路10:37→尾根台地10:55/11:00→英彦山中岳(昼食休憩)12:07/12:30→北岳12:54→望雲台分岐13:29→13:40豊前坊
 (尾根台地から先は少し道を間違えたため猛烈な笹藪ぎで時間を要しました(*^_^*))
豊前坊下に車を置いて出発しました。
少し舗装道路を歩いた後、九州自然歩道に入ります。
少し歩くと杉木立の中に入ります。
自然歩道を歩いていくと、右側に青年の家が見えてきます。
スキー場です。トイレもあります。
更に歩いていくと左手に英彦山野営場のバンガロー群あり、そこから左に折れて階段を登って行きます。

この下の方には駐車場があり、ここから登るということも考えられます。

私たちは従来、豊前坊から北岳、そして中岳へ登り紅葉谷を下山するときは、ここに車を置いていました。しかし、ここの駐車場はまったく人目がありませんので、車上荒しに遭う恐れがあります。従って今回は人目の多い豊前坊に駐車しました。
階段を過ぎ、落葉で明るくなった自然林の尾根を登って行きました。

足元は落葉で覆われて膝に優しくなっていました。
自然林の中を歩いていくと左手に野鳥観察小屋があります。
野鳥観察小屋を過ぎ10分程で野鳥観察路に出会い、ここには道標があります。

左右へ「観察路」、登って来た方へは、「野鳥観察舎入口」の表示があります。

北西尾根の登山道は、観察路を横切って右斜め上へ登って行きますが、そちらの方へは何の表示もありません。
ここが上の標識から入った直ぐのところです。
ここからは踏み跡は薄くなり、所々に赤いテープがついていますが、踏み跡を見失わないよう、更に尾根をはずさないように注意して急斜面登って行きました。
観察路十字路から15分くらい登ると広い尾根上にでます。
ここで小休止しました。
尾根で見た石柱。八○と彫られていました。
今回の画像は全て逆光です。左手の明るいのは太陽が入っているためです。
見事なブナの大木が現れます。

林床は落葉に覆われ周囲は明るい。

ブナの大木を過ぎて少し行くと、背丈をこすような笹藪があるが、踏み跡は明瞭でくぐるようにして進んで行きました。
前方左手に巨岩が現れます。左手は崖になっています。
岩場にはロープが設置されていました。
コース唯一の岩場を登ります。
ここにはこの画像と更に左手にもう一つのロープがありました。
これは上の画像の左側にあるロープ場です。この左手は断崖です。
私たちはここを慎重に登って行きました。
ロープがなくなった後は、スズタケを掴んで登りました。
東(左手)の方には英彦山北岳の姿も見えていました。
樹林帯を抜けると熊笹になります。
上部には上宮の社殿が見えて来ました。
この周辺の樹木は平成3年9月の大型台風ですべて倒れたそうです。

ここから先は笹の中に所々倒木が横たわっており、そこが踏み跡のように見えて、何処を歩けば良いか判らなくなります。
振り返ればホームグラウンドの福智山が見えていました。
背丈が低くなった笹の中を進んで行くと5分程で林の縁に出ます。
前方には一面の笹の原が広がり、その中に、点々と白骨林が立っている所に出る予定でしたが、ここで思わぬトラブルに巻き込まれました。(-_-;)

直登せずに正面登山道路に出る予定で、右にトラバースし始めましたが、右に曲がるのが少し早すぎたため、猛烈なスズタケの中を歩く羽目になってしまい時間を要しました。(-_-;)

本来ならクマザザ藪漕ぎ10分で正面登山道に出る予定でしたが・・・。
悪戦苦闘して出てきた正面登山道路は、先日の雪が日陰では未だ雪が残っていて凍結しているところもありました。
このすこし上に、正規?のトラバース道の出口があったようです。

山頂で昼食休憩していたら、同じくこの北西尾根を登ってきた人がいて、正規の道も凄いスズタケの藪漕ぎだったと言われていました。
中岳上宮です。屋根がめくれたままになっていました。
早く復旧しなくて良いのかなあ・・・。
上宮横の陽が当たらないところは凍結していました。
上宮下の休憩所横の様子です。
ここで昼食休憩をしました。紅葉シーズンに比べると閑散としていました。
ここからは由布・鶴見岳が見えていました。
これから向かう北岳です。
北岳へ向かっている途中から振り返ると、今迄いた中岳と左手に南岳が見えていました。
ここの途中で鳥が見えたので良く見るとカヤクグリでした。しかしデジカメでは撮影は出来ず残念でした。(-_-;)
北岳山頂です。
北岳の肩です。ここからは左手に下山して行きます。
下山して行くと、右手に望雲台への標識があります。
望雲台方向の岩壁です。この向こうは絶壁ととなっていますが、ここへは行かず、下山しました。
豊前坊の社殿です。ここから後少しで車を置いた場所へと帰り着きます。
少し道は間違えましたが楽しい山行が出来ました。

英彦山北西尾根を歩く適期は秋から早春にかけた時期のように思いました。
今回歩いた断面図です。