くじゅうハシゴ登山(2001年9月)

 山歩会で久し振りに山行をということで、急遽計画したのが、牧の戸峠から久住山・中岳と登り、すがもり越から大曲に下山するというコースで、リンドウやアキノキリンソウなどの花を楽しもうということであった。
 ところが、やまびこ会でその翌日に沢水から稲星山・中岳などをしっかり歩こうという計画が持ち上がった。
 山歩会のメンバーには誠に申し訳なかったが、下山後別行動をとらしてもらうことにし、友人でやまびこ会メンバーが経営する貸し別荘「星座」に宿泊して、ハシゴ登山を行った。
くじゅう概念図
リンドウ
リンドウが沢山咲いていた
第1日目(9月22日・土)晴れ

 自宅をマイカーで5時25分に出発し、野峠を通り、山国〜玖珠〜色彩道路を走り、8時に長者原に到着した。
ここでメンバーと落ち合い大曲に移動して、車をデポして牧の戸峠(1330m)へと向かった。
牧の戸峠で身支度をして、9時15分登山を開始した。 売店横から沓掛山への道は現在舗装されてしまい味気なく、降雪の後歩くときは、下りは滑りやすく注意を要するところだ。
 標高差約200mを30分程で登りつめると、阿蘇の五岳が見える稜線にでる。ここまで出れば後はなだらかな登りで、比較的楽なコースである。 
アキノキリンソウ
歩き始めたらいきなりアキノキリンソウが歓迎
稜線に出ると、扇ガ鼻や星生山、阿蘇山などが望まれる。
沓掛山を過ぎて稜線から見る三俣山の眺めも素晴らしい。

 途中道の両側には貴重な植物を保護するためのロープが張られている。春はハルリンドウ、イワカガミ、夏はキスゲやマツムシソウ、コバギボウシ、秋はリンドウなどが咲きこぼれるという。今回はリンドウやアキノキリンソウやフクオウソウなどが見られた。
三俣山
沓掛山から三俣山方面
フクオウソウ
フクオウソウ
西千里ガ浜
西千里ガ浜を歩いて行く
 西千里ガ浜入口で分岐する星生山への登山道は硫黄山の噴火以来、通行止めになったままだ。

西千里ガ浜のケルンをたどりやがて星生崎へ。
星生山の向こうから流れてくるガスが美しい。 
久住山
星生崎下より鋭角な姿の久住山
 星生崎は、巨大な岩のモニュメントを思わせる茶褐色の節理を見せる岩峰で、その直下の岩の間を登山道が通っている。
ここを通り抜けて間もなく久住山が正面に見えてくると、久住山避難小屋に到着。
 
久住山での記念写真
久住山頂記念写真
 久住分れで、法華院と中岳方面への道が別れているが、そのまま直進し登って行く。

 空池の西側の縁から久住山の北東斜面を登って行くと、程なく久住山山頂に着く。
記念撮影の後、強風を避けて南側岩陰で昼食休憩を取った。
久住山りの展望
頂上で360度の眺めを満喫し天狗ガ城へ向かう
天狗ガ城からは間近に噴煙を上げる硫黄山と、足元に砂漠のような北千里が浜を見下ろせる。
なだらかな稜線の稲星山の後方には、先月縦走した傾山〜祖母山も遠望できた。