鬼杉〜籠水峠〜猫の丸尾〜岳滅鬼峠⇔岳滅鬼山周回縦走
                             (20014年11月21日)
  英彦山は羽黒山(山形県)・熊野大峰山(奈良県)とともに「日本三大修験山」に数えられ、山伏の坊舎跡など往時をしのぶ史跡が残る。山伏の修験道場として古くから武芸の鍛錬に力を入れ、最盛期には数千名の僧兵を擁し、大名に匹敵する兵力を保持していたという・・・。
英彦山の山伏は、春は岳滅鬼峠を越え、小石原を経て宝満山へ。秋は福智山から皿倉山あたりまで歩く修行したそうです。
 今回はその行を行った部分の一部を歩くことにしました。ここは福岡県と大分県の県境ともなっています。
今回の山行の概念図
 今回歩いたコースの断面図です
山行タイム
(参考)
P 8:57→鬼杉入口9:02→9:18鬼杉9:23→裏英彦山道入口9:30→10:00籠水峠10:03→
10:21猫ノ丸尾10:25→10:48最低鞍部10:49→11:09石楠花の頭11:34→11:51上塚山分岐
11:53→12:27岳滅鬼峠12:29→12:57岳滅鬼岳12:59→13:10岳滅鬼山13:14→13:25
岳滅鬼岳→13:51岳滅鬼峠13:53→14:16岳滅鬼山登山口(大南林道)→14:46 P
国道500号線をしゃくなげ荘から右に折れて大南林道に向かいました。
鬼杉入口を過ぎたところで駐車して、車道を引き返して鬼杉に向かいました。大南林道は現在通行止めで途中にゲートがあり通行できません。この駐車スペースはゲートの少し手前にあります。
しかし、ここは道路の路面が相当荒れています。ここまで入らない方が良いかも・・・。
駐車した場所から5分程戻った(下った)所に、鬼杉入口があります。
鬼杉。
この杉は、県下で最も大きな巨木です。木の周囲は、12.4mあり、上半分が倒れた現在の状態で38mあり、樹齢はおよそ1,200年と推定され、今では国の天然記念物に指定された古い英彦山の、生きた記録の一つです。       福岡県
との立看板が設置されています。



鬼杉の近くからは玉屋神社を経て奉幣殿、大南神社、籠水峠へと向かう道が分岐しています。
鬼杉から少し登ったところに、このような標識があります。
上の標識の少し先にこの様な古い標識があります。

ここから右へ籠水峠へ向かいました。
上の標識の直ぐ先にこの様な標識がつけてありました。

以前通った時はこのようなものは無かったのですが・・・、
最近遭難騒ぎがあった様で、この様な処置がとられたようです。 
籠水峠の少し手前の谷には以前にはキツネノカミソリの群生地があったのですが、今年は鹿の食害で、ほとんどキツネノカミソリは見れなかったそうです。

左手に籠水峠から続く大絶壁(鹿の角)が見えるところを登って行くと籠水峠に出ます。

ここから左に薬師峠方面に行くと裏英彦山、右に行くと猫ノ丸尾です。 ここは福岡県と大分県の県境です。
籠水峠近くから見た大絶壁(鹿の角)です。
籠水峠を超えてピークを過ぎると直ぐに急降下して行きます。 
猫ノ丸尾山頂。東側半分はヒノキ林で、残りは枯木の禿山。


展望は良く、渡神岳、釈迦岳、御前岳と並ぶ津江の山々。
南東には岳滅鬼山、西には黒岩山と障子ヶ岳。北西に宝満山・三郡山。そして目の前には石楠花の頭。
猫ノ丸尾を振り返って見たところです。
これから行く石楠花ノ頭が左手に見え、中央の三角形の山が岳滅鬼岳です。
ピークを二つ越えた三つ目のの鞍部が最低鞍部。

最低鞍部には「避難路・鬼杉下30分」の道標がある。
ここを下ると車を置いた場所に戻れます。


次のピークが石楠花ノ頭。 
石楠花ノ頭の山頂は石楠花・樹木等に囲まれ展望はありませんが、ここで昼食休憩しました。
少し登ると猫の丸尾の背後に英彦山方面が望めました。
上塚山分岐(3境界)です。

小さな標識に上塚山山頂まで1時間30分とありました。
上塚山分岐を過ぎて暫くすると左の画像の様な岩場があります。
ここにはロープが設置してありますが、切れたったところで、落ちたら終わりです。 
岳滅鬼峠をには、豊前・豊後の国境の石碑が立っています。

「是より北は豊前の国小倉領」
岳滅鬼峠から岳滅鬼山に向かう途中にロープ場があります。
岳滅鬼岳山頂。
岳滅鬼山山頂。
山頂は以前来た時と様変わりして殺風景になっていました。
岳滅鬼山から見えた紅葉。 
 帰途は、今来た道を岳滅鬼峠迄引き返します。

岳滅鬼山から見た岳滅鬼岳。
途中にしゃくなげ自生地がありましたが、花芽がついているものは少なかったです。 
岳滅鬼峠から植林の中を降りていきます。 
岳滅鬼山登山口、大南林道が交差したところ。

ここから約30分程歩くと朝車を置いたところに戻りす。
紅葉の最盛期を過ぎた平日でも途中誰にも出会わない静かな山歩きが出来ました。
以下は、今回の山行で見た黄葉・紅葉です。