新緑の脊梁周回・白鳥山(1639m)登山
               (2010年05月29日〜30日)

 今回、九州さんらく会の定期山行が計画され、既に現役を引退し会友となっいるひとすじも、会員の山ふたすじと一緒に参加しました。
 今回のコースは地図等にも載っていないコースで、八八重地区の少し上の西の内谷川とにがこうべ谷の合流点付近から西の内谷川を遡行して歩きました。
ここの前半は昨年12月中旬に、山ふたすじが他のメンバーと一緒に歩いています。
その際、このあたりは石灰岩の地層で、最下流部と最源流部に水流が見られますが、直ぐに「伏流」となり大規模な涸れ沢が続いていたと聞いていました。
 ところが、その際工事があっていた堰堤工事が完成していて、ここを乗り越えるの一苦労したことと、最近の雨で伏流水なっていた所も水が流れており歩くのに難儀をしました。
 途中山中でターフを張って宿泊。タープ・フライシートの下での宿泊は私は初めての経験でした。
参加者(順不同・敬称略)
ワタスゲ・天唐渓遊・沢グルメ・pooh・百名山・綾吉・ひな・山ふたすじ・ひとすじ 
山行(参考)タイム
第1日目
八八重(10:57)→西の内谷川→休憩(12:57/13:10)横才谷分岐(14:01/14:15)→ターフ泊地点14:56
第2日目
ターフ泊場所(6:52)→休憩(7:49/8:00)→林道出合手前(8:30/8:39)→七遍巡り(9:00/9:10)→
水上越9:44→小休憩10:04/10:10)→休憩(10:50/10:58)→し白鳥山(12:09/12:42)→
上の内谷(御池)登山口(13:47)〜(林道)〜八八重(15:14)
第1日目(5月29日)
今回も高速道路土日1000円上限を利用して松橋IC迄走り、218号線、445号線、159号線と走って、八八重地区の少し上の西の内谷川とにがこうべ谷の合流点付近の道路沿いに車を停めて早速準備にかかりました。
駐車した直ぐ側の標識です。標識の右側に見える道路を登って行き、下山の際は左側の矢印方向から戻ってきます。
早速、西の内谷川の左側を歩き始めました。
これが昨年末工事が行われていた堰堤ですが、既に完成していました。この堰堤をどこから通過するか、沢に詳しい沢グルメさんと天唐渓遊さんが地形を見て、左側の山の斜面から取り付くことになりました。
この画像は堰堤横の急斜面をよじ登り、今度は上流側に下っているところです。

途中からお助け紐も出して、急斜面を慎重に降りて行きました。
降りてきて河原から最後尾百名山さんを待つメンバーです。 

崖と河原の間に2〜3m幅で深さ30cm位の水が流れており、ここを渡るのが一苦労でした。
結局、先頭に沢グルメさんが沢靴を履いていたので水に入り、ザックを降ろして一人一人背負って渡すことになりました。
2番手のひとすじは、沢グルメさんに大丈夫ですか?と尋ねて、大丈夫ですとのことで、ザックを背負ったまま負ぶさりましたが、沢グルメさんが水に足をとられて転倒し、私も靴を水の中につけてしまうことになりました。(-_-;)
それ以降の人は、ザックを降ろして先に渡して、その後に負ぶわれて靴を濡らすことなく渡渉できました。
 負ぶわれて渡渉しているところを撮影したかったのですが、何しろひとすじは靴の中がびしょ濡れで靴を脱いで水を出して、靴下を絞って少しでも水気を取ろうとしていましたので、撮影が出来ませんでした。(*^_^*)


左の画像は綾吉さん撮影の負んぶ渡渉の様子です。


何十年ぶりで負んぶされたと喜んでいた人もいました。(^^♪
昨年末は上記の工事の箇所を過ぎて暫く行くと水流は伏流水となり、枯れ沢を歩けたそうですが、今回は雨が多かったせいでしょう、ほとんど枯れ沢になっている所はありませんでした。
左側の画像は西ノ内谷を遡行していく所で、同行のひなちゃん撮影の画像です。
ひとすじと山ふたすじも写っています。
辺りはだんだんと原生林が濃くなる。
水と新緑が綺麗でした。
美しい一枚岩のナメ滝。 ここは濡れていなくて歩きやすかったです。
横才谷分れを過ぎて暫く上流に進み、雰囲気の良い原生林の中に、テンバに格好の場所が出て来ました。 
画像はテンバから今来た方向を振り返ったところです。
時間は未だ15時前でしたが、今宵の宿はココにすることにして、全員でタープ・フライシートの設営・テンバの整地等に取り掛かりました。

15時半の未だ明るいうちから、早速の宴会モードに突入しました。(^^♪
タープ・フライシートを張った横の河原の安全なところでに、河原に落ちていた枯れ木を集めて焚き火をしました。

散乱していた枯れ木も片付いて綺麗になりました。(^^♪

寝るときも燃えていた焚き火も、朝には綺麗に燃え尽きていました。
第2日目(5月30日)
歩き始めて暫く行くとヤマシャクヤクの群生地がありましたが、既に花は終了していました。
遡行を重ねて行くと雰囲気の良いテンバにも良さそうな所に出ました。
直ぐ下には沢も小川状態になっている所もありました。
沢から離れて、七遍巡り方面へと斜面を登っていく途中に見た見事なサルノコシカケです。
バイケイソウは今回の山行では開花まであと少しというものが各所で見られました。
縦走路にも生い茂り、この中をかき分けて歩くような所がありました。
トリカブトの群生地も随所で見られました。花の時期は見事なことと思われます。
林道出合から30分程で七遍巡りの北側のピークに飛び出しました。
上の場所から七遍巡りへ向かいました。
鞍部から七遍巡りへと登り返しました。
七遍巡りで小休止して行きました。

脊梁の山は尾根や谷の幅が広くて現在位置が分かりづらく、道迷いの危険性が高い所です。

「七遍巡り」は、地形的な特徴が少なく、同じような地形が続くために、特に道を迷いやすい所です。
その様なことから「七遍巡り」の地名もついた様です。
七遍巡りを後にして白鳥山へ向かう途中の水上越です。

この先でテープを見失い暫く探し回り少し時間をとりました。
何度がアップダウンを繰り返して白鳥山に向かいました。
ようやく白鳥山に到着。先に記念撮影をしました。
ここで昨日から初めて人と出会いました。

白鳥山山頂で昼食休憩をしました。
第2御池経由で上の内谷へ下山を開始しました。
途中の渓谷の様子です。ここも見事な新緑が綺麗でした。
下山開始して1時間と一寸で、上の内谷の登山口に到着しました。
ここの標識は御池登山口となっていました。
これから先は本日の核心部?の舗装された道路を延々と約1時間半程、昨日車を停めた所まで歩ました。

舗装道路を重いザックを背負って登山靴で歩くと足が疲れます。
車が数台あれば、上の場所まで車をデポして置くと良いでしょう。
今回の山行は、自分達だけではとても歩けそうに無い一般登山道路でない所を歩けてラッキーでした。
山の汗と疲れは、帰途「狩俣の湯」で洗い流して帰りました。
同行して頂いた皆さん大変お世話になりました。
同行の沢グルメさんのレポートはこちらからどうぞ。
今回歩いたコースの断面図

断面図の最後の林道出合から先の道路は舗装された林道なので、アップダウンがあるようになっていますが、断面図をカシミールのソフトを利用して作ったとき、道路が載っていないのでこの様にアップダウンがある様になってしまいました。