由布岳周回登山(2008年05月31日)

 由布岳(ゆふだけ)は、大分県由布市にあるトロイデ型の山です。東峰と西峰2つのピークからなり、円錐形をしていることから豊後富士と呼ばれています。
山ふたすじは子供のとき、山麓の湯布院で育ったので思い出の山となっています。
 今回九州さんらく会の山行で鶴見岳縦走が6月1日予定されて、前夜はメンバーの一人が海外遠征に近く出かけられるので、その壮行会を行うというので2人一緒に参加することにしました。
 鶴見岳縦走は山ふたすじだけ参加し、当日はひとすじはパスして鳥見をする予定で出かけました。
 しかし、折角出かけるので5月31日は由布岳を歩こうということになりました。
今回は登山口で、友人の山キチさんにも久し振りにお会いできて嬉しかったです。

山行(参考)タイム
正面登山口10:08→合野越10:22→合野越10:43/10:44→マタエ12:03/12:04→由布岳西峰12:23→
昼食休憩12:33/12:53→東登山口分岐13:28→由布岳東峰13:39/13:49→マタエ14:02→
合野越15:09/15:10→ゲート15:34→正面登山口15:44
正面の登山口に09時45分到着。ミヤマキリシマの時期で流石に駐車場は既に一杯でした。これは有料(500円)駐車場に停めないといけないかと思っていたら、山キチさん車を発見。その前にとりあえず車を停めて身支度しました。山キチさんに連絡をすると間もなく下山するとのことで、少し待っていると山キチさんが駆け下りて来られました。そこで車を入れ替えて出発しました。
これから登る由布岳の雄姿です。
朝の早い時間はスッポリとガスに覆われ、何も見えなかったそうですが、山キチさんがガスも一緒に背負って降りて来られたようで、この頃から山頂も見えるようになって来ました。(^^♪
ゆるやかな草原を登っていくと、約10分で牧柵(ゲート)がありここから自然林の森に入ります。
この近く林の中にトイレや休憩所もあります。
登山道の脇に咲いていたコガクウツギです。
ヤマボウシが咲いていました。
合野越です。何時もは休憩している人が沢山いますが、私達の登山開始が遅かったので誰もいませんでした。
ここは西登山口コースとの合流点にもなっています。晴れれば眺めが良いところです。形の良い飯盛ヶ城が目の前に見えていました。
コバノガマズミです。
変化の少ない潅木の中をジグザグに登って高度を稼いで行きます。
ところどころに、ベニバナニシキウツギやコツクバネウツギなどを楽しみながら歩きました。。

潅木地帯に入ると、灌木の間に眼下に由布院盆地景色が見えだします。
遠くには阿蘇の山々や祖母山なども見える所ですが、今日は展望は良くありませんでした。
高度を上げていくと、ミヤマキリシマが目立つようになってきます。
綺麗な花を堪能しながら歩きました。
山頂付近では尺取虫が大発生し、ミヤマキリシマを食い尽くしている所もありました。
マイヅルソウです。
合野越から東峰と西峰の鞍部であるマタエまでが本格的な登りで、後半はつづらの登りとなっています。

マタエからは南側の展望が良好です。北側はウバコウジと呼ばれる火口跡です。
マタエから西峰の登りには鎖場が出て来ます。
今日はミヤマキリシマのシーズンで東京からツァーで来たという団体さんもおられて、西峰手前の障子戸は渋滞していました。
難しいのは3m位ののトラバースですが、ここには立派な鎖が設置されており注意して登れば大丈夫です。
イワカガミが沢山咲いていました。渋滞で待っている間に撮影しました。
由布岳西峰は標高1584mの三角点があり、360度の展望が楽しめます。

山頂のこの人出を見て直ぐに西峰を下り、お鉢廻り時の休憩の適地で、ミヤマキリシマが綺麗な草地へ向かいました。
ミヤマキリシマが綺麗でした。
由布岳西峰を右手に見て昼食休憩をしました。

この少し先から右折して急坂を下ると最低鞍部です。
ここから岩峰群が始まります。

直進すると大崩で立ち入り禁止になっています。以前より崩壊が進んだように感じました。
この画像の右手で昼食休憩をして左の方の剣ガ峰を通って行きました。左手の高いところが由布岳東峰です。
これは由布岳東峰から見た先程通ってきた剣ガ峰方面の展望です。
核心部の岩峰群です。

慎重に3点確保しながら行きました。
上の場所を更にズームアップして撮影しました。
左右に巻き道もありますが、天候が悪いときはお鉢廻りは止めた方が賢明と思います。
由布岳東峰の山頂付近です。
山頂からの正面登山口方面の展望です。
湯布院盆地方面の展望です。
山頂からマタエに降りると、お鉢めぐりは終了です。
下りはゆっくりと山野草を楽しみながら、朝来た道を降りて行きました。
黄色のスミレがありました。
バイカイカリソウです。小さい花が風に揺られていました。
心配した膝痛もどうやら出ず、久し振りの由布岳を満喫出来ました。下山後は塚原温泉で汗を流して、今日のキャンプ地へと向かいました。