三俣山周回登山(旗上げ記念山行)

日   時 2005年08月20日(土)21日(日)
場   所 くじゅう
メンバー
(敬称略)

ヤマメ11、みや、山部、山ふたすじ、山いちご(ゲスト)、Taka(レポート担当)

コース及び
タイム
【8/20(土)】長者原(13:40)→雨ガ池(15:10)→坊ガつる(15:53泊)
【8/21(日)】坊ガつる(7:30)→法華院(7:50-8:00)→スガモリ越(8:41)→長者原(9:58)

8月20日(土曜日)曇りのち雨
さんらく会の旗上げ山行も今年で三回目となる。 今年の旗上げ山行も三年前に産声をあげた「くじゅう」ですることになった。 13:00、長者原に集合。長者原スタート組はヤマメ11さん、みやさん、山ふたすじさん、Taka、そして入会希望者ゲストの山いちごさんの5名である。 本日は長者原から雨ガ池越えで坊ガツルに入り、キャンプ宴会の予定である。 別働隊で山部さんが単独で吉部から坊ガツルへ入り、現地で合流予定。また、南登山道からのルートで別山行の同好会嵐の山旅人さん、YAPPYさんも、坊ガツルで宴会合流の予定である。 当初、参加予定であったマッキーさんは最後まで粘ったが、仕事の都合がつかず、当日の朝に断念の電話が入った。


さあ、出〜発!長者原にて
13:00、数分遅れのヤマメ会長が到着し全員揃った。長者原では前日からの単独山行を終えた、やまびこ会のほたるさんが見送りに来てくれていたので、カメラのシャッターを押してもらう。

生憎、天気はあまり良くなく、西の空から黒い雲が押し寄せてくる。共同装備の分担、出発準備をしていると、突然、雷とともに雨がザザーっと落ちてきた。10分後に一旦、雨は上がったが、この雨が今回の山行の始まりであった。

タデ湿原の木道を行く
13:40、長者原を出発。この時期のタデ湿原は花でいっぱいだ。木道の横の青紫のサワギキョウが綺麗だ。花好きの山ふたすじさんは花を見ると目が生き生きして、なかなか進まない。
花に浮かれているのもつかの間、木道を渡りきるや否や、再び雨が落ちてきた。あっと言う間に、雷雨の激しい雨となる。運よく、樹林帯の中で雨の直撃は避けられたので傘をさして進む。

雨ガ池への道を進むや、皆の目が驚きに変わる。7月の大雨被害による崩壊・土砂崩れの傷跡が予想以上に激しく、登山道が一変していたためだ。土砂の流れが深くえぐられた溝となり、流された倒木が散乱している。かなり激しい崩壊だったようだ。

土砂崩れで倒木が散乱

深くえぐられ谷をトラバース

三俣山上部では幾筋もの崩壊が見られる
土砂の流れは、指山観察道分岐のベンチよりもかなり手前まで広がっていた。以前、木の橋があった谷のトラバースは一段と大きくえぐられており、慎重にすばやく横断する。
崩壊地を過ぎ、展望のベンチに来ると、皆も安心した笑顔に変わる。振り向いて、三俣山上部を見上げると、雲の合間から幾筋もの生々しい崩壊の跡が落ちてきていた。
雨は小降りになってきたものの、降り続いておりどうやら本降りになったようだ。雨の雨ガ池を並んで進む。沢山のマツムシソウが風に揺れていた。

雨ガ池前の展望ベンチにて休憩

マツムシソウが揺れる雨の雨ガ池を行く

坊ガツル側の東斜面にも崩壊があった

15:53、坊ガツルへ到〜着!
16時前に坊ガツルへ到着する。生憎の雨のためか、テントサイトには二張りのテントがあるだけだ。 テントを張ろうか迷いながら避難小屋へ行ってみると、既に一人の先客が荷物を広げていた。 荷物を見るとどうやら吉部からの山部さんである。本人の姿は見えず、温泉にでも行っているのであろう。 山旅人さんとYAPPYさんの姿も見えないが、きっと彼らは既に温泉に入って、ビールを飲んでるに違いないと皆で噂する。 避難小屋には他に誰もいないので、今夜はここで泊まることにする。
宴会の準備をしていると、案の定、法華院温泉から山部さん、山旅人さん、YAPPYさんの三人が雨の中を歩いてきた。山部さんとは久しぶりの再会であった。全員が揃ったところで、早々に宴会を開始する。
今回は天唐さん、沢グルメさんが欠席なので、グルメ食材とまではいかないが、焼肉など各自持ち寄りの料理であふれんばかりであった。旨い料理、楽しい会話にお酒がすすむ。今回、初参加ゲストの山いちごさんも、あっという間に打ち解けて、あまりの楽しさか、はたまた半分脅迫かで、さんらく会入会決定でした。
楽しい夜はあっという間に過ぎ、明日に備えて、21時半には倒れこむように就寝でした。どうやら、その夜は一部で鼾との格闘があったようです(笑)。

全員揃って、乾〜杯!

おいしい料理とお酒と話で盛り上がる!
08月21日(日曜日)雨
夜中もかなりの雨が降ったようだ。避難小屋の屋根は数箇所ほど穴が開いているため、どうやら夜中に雨漏りに会った人もいたようだ。
4時半起床のはずが、大幅遅刻の5時半に山旅人さんの声で目が覚める。外は相変わらず雨が降り続いている。昨夜の残りの食材でヤマメさんが得意の焼きソバを作ってくれ、皆でつつく。本日の山行をどうするかが問題だ。雨が結構激しく、また止みそうにないので、本日予定の三俣山直登は断念し、替わりにどうするかが議論の焦点となる。鉾立峠から白口岳を越え、稲星を越えて行こうという声も出たが、こんな雨なのでここはあっさりとスガモリを越えて長者原へ戻ろうという軟弱な案にすぐに決定!結局、今回の山行はどこのピークも登らず、言い訳がましくこじつけた「三俣山周回登山」となった。まあ、こんな天気だし、たまにはのんびりとした山行もいいものである。山部さんは単独でもう一日、坊ガツルに宿泊の予定であったが、こんな天気なので、吉部へ下ることになった。
出発前に、全員で記念撮影を行う。何をバックに写ろうかと考えたが、ここは本日登る予定であった三俣山を背の記念撮影に決定。さんらく会の記念撮影と言えば、やはり皆さんの「笑顔」である。それも遠くを見つめ、夢を追っかける笑顔。45度の角度に夢を追いかけパチリ。

さんらく会全員集合写真

嵐のお二人も加わる

7:30、坊ガツルを出発
7:30、雨の中、坊ガツルを後にする。二日酔いのため、汗がすぐに吹き出てくる。昨日の雨のためか、法華院温泉には沢山の人たちが出発の準備をしていた。法華院の裏手も7月の大雨の被害にあったらしい。ここにも土砂くずれの爪あとが残っていた。
北千里ガ浜を抜け、本日最後の登りでスガモリ越しへ。スガモリから長者原へは皆さんの足取りが一気に速くなる。特にYAPPYさん、山旅人さんは怒涛のごとく下って行き、あっと言う間に姿が小さくなる。初めての山いちごさんはあっけにとられている。我々はのんびり話しながらゆっくり下る。

法華院通過

北千里ガ浜通過

本日最後の登りスガモリ越(笑)

スガモリにて休憩

舗装工事中の鉱山道路
10時前、長者原につくと雨も上がってきた。ヤマメさんは山旅人さんとYAPPYさんを車で南登山道付近まで乗せて行くため、長者原にて解散となる。雨も上がり青空も出始めてきたため、山ふたすじさんはお花の撮影。私とみやさんは、第二筌の口温泉へ行ったが、朝が早すぎてまだ開いていない。仕方がないので、九重町の見晴らしの湯のバラ湯に入って帰る。
生憎の雨だったが、楽しい山行でした。参加の皆さん、お疲れ様でした!