4月定期山行
裏大崩山中野宿縦走(癒しの藪を訪ねて・・・)

日 時  平成21年4月18日 8:30 〜 4月19日 16:20

場 所  大崩山系北部(新百姓山・檜山・夏木山・五葉岳・お姫山・北日隠山・日隠山)

ルート
1日目:杉ヶ越(8:30)〜新百姓山(10:16)〜檜山(11:10)〜犬流れ(11:50)〜鎖場(14:00)
   〜夏木山14:50)
要山(15:10)
   〜五葉岳への縦走路上の平坦な場所(16:00)ステキな野営地

2日目:平坦な場所(6:10)〜兜巾分岐(6:30)〜五葉岳(7:00)〜お姫山(7:50)〜ブナの三    叉路(8:05)
   
鹿納の野(8:35)1405m地点(9:30)1382m地点(11:00)1476m地点(12:20)
   〜北日隠山(13:43)
日隠山(14:05)〜日隠山登山口(15:55)〜日隠林道分岐
   (16:20)車発見!

参加者
かしまし女性群 山ふたすじ・山いちご・ミカン・ひな・ワタスゲ・ゆき(体験入学)

やぶすき男性陣 天唐藪太郎・みっつぃ@鉈男・シマ・tetu・百名山・マッキー(リーダー)

九州さんらく会4月の定期山行!誰かさんのリクエストで杉ヶ越から夏木方面の裏大崩近辺を縦走したいとの事。やむなく地元の私がその山行リーダーを引き受けた。
地元ならではなおさら気合が入る。
最近一般登山道では満足
しない変な会員をいかに楽しませるか?悩ましいところだ。
連日、あの界隈の地形図とにらめっこ。
見えた見えた!!鹿納の野から日隠山方面に尾根が延びているではないか!
よし そこに決めた。登山道なんかいらねー 藪なんかへっちゃらだー。
当会には藪が好きな輩が何人もいる。(^O^)

《 1日目 》
j.下山口の日隠林道に車を3台デポし、総勢12人で山歩きへの出発です。予定より30分遅れの8:30

杉ヶ越トンネルの登山口

大明神、きちんと安全登山を祈願をしましたか?

新百姓山へと続く縦走路
姫しゃらの群生地
みつばつつじ
ぶらちゃん?
標高1200m辺りは曙つつじが見ごろを迎えていた。

新百姓山・・・ニューピークの人はいますか〜?

檜山へと続く快適な縦走路
檜山を通過し、一旦岩場を下る。誰かがここは何て名前ですかと聞くが「ここは鋸じゃねぇ」と答える。
しばらく岩場をくだると、犬流れ越に到着。これから始まる鋸尾根に備えてランチタイムとした。

余裕の笑顔の新人さん・・・頼むから落ちないで!

ハシゴ場が続く大鋸
のぼれ〜
のぼれ〜
くだれ〜くだれ〜

岩場に咲く可憐な花  ・・・・ 岩場でもいつの間にか写真とってる(@_@)
だいぶ高度があがってきました。通過してきた鋸尾根を振り返ります。遠くには傾山。

          夏木山頂!全員笑顔で記念撮影。

夏木山頂・・・山頂の曙はまだ蕾でした。

夏木山頂から五葉岳へ続く縦走路
夏木山頂を過ぎたころから、1日目の行程が終了してしまったような空気が漂ってきた。特にフライ太郎さんは、足取りも重く今にも駄々をこねだしそうだ。目的地の兜巾分岐まで約30分を残し、明朝早立ちをするということで途中下車とあいなった。

縦走路上の平らなテン場      目の輝きを取り戻した太郎さん

食堂 寝室
静かな静かな森の中で、延々と笑い声が響くのでありました〜〜〜(9時頃就寝zzz)
《 2日目 》

夜 明 け

出発準備に慌ただしい面々
2日目の朝。天気もまずまずなようです。お約束通り早起きし予定より10分遅れの6:10出発!上出来(^.^)これから五葉岳、お姫山、ぶなの三叉路、鹿納の野までさら〜っと行って、今回の核心部、鹿納の野から北日隠山までの藪漕ぎに突入です。

五葉岳への取り付き(幕営予定箇所)

五葉岳山頂でシマさん

傾山遠望(ホントに傾いてる)

鹿納坊主遠望

        鹿納の野から藪に突入する。暫くは大したことはない。
でたっーー みっつぃ@カマキリ鉈男
鹿納の野では高度計を合わせた。標高1548m。ここからは地形図と高度計が頼りだ。それと鉈!!
西南西に延びる尾根をひろいながら1380m地点の鞍部を過ぎ、1405m地点を目指す。ここまでは薮もそんなに深くはない。後方から付いてくる「かしまし女性群」は、時折現れるおそらく誰からも見られることのない曙つつじに歓声をあげている。(ホントに藪漕ぎしてんの?byみっつぃ)
1405m地点から煤竹が青々としてきた。強烈な藪漕ぎのはじまりだ。距離約200mで進路を南西にかえ、1382m地点を目指す。あまりの薮の濃さに次第に谷筋に吸い込まれそうになる。「もっと左〜 上にあがれ〜」と檄が飛ぶ。1382m地点は定かではなかったが、次第に近づいてくる北日隠の北斜面と進行方向両側が谷になっているので安堵感があった。確実に尾根を捉えている。
1382m地点?から一旦60m程度下り、130m位登り返して1476m地点に到着した。1382m地点からの下りは正に中央突破で薮の薄い所を迂回するような事はしない。天唐さんの目が生き生きしてきた。なぜか一般登山道を歩いているよりペースが速いような????
1476m地点への最後の登りは岩稜地帯となっていた。そこを登り切ると一斉に視界が広がる。ここまで来たら「ぶなの三叉路〜お化粧山コース」のエスケープルートを使うこともないだろう(笑)
ゆっくり昼食を済ませ、すぐ傍の展望台によじ登った。鹿川の集落や大崩山系、これから向かう北日隠山が一望できた。北日隠山までも登山道はないが、約30分の薮漕ぎで山頂に到着。ここから日隠山までは、煤竹は多いものの登山道が明瞭になった。時折赤テープも見受けられる。14:05日隠山へ到着。・・・が展望はない。
次第に濃くなる煤竹  

ホントにすごい所は写真がありません!
だんだん近づいてくる日隠山

1476地点の展望台

昼食が終わり最後の読図

道です♪

展望のない日隠山山頂(1544.2m)

日隠登山口の水場(日隠谷支谷)
    

    荒れ果てた日隠林道

車 発見!

    Phot:ゆき 天唐渓遊 みっつぃ 百名山 ひな tetu
今回のテーマは2つあった。

ひとつは、初夏の気温も高くなるこの時期に、水場の全くない長丁場の縦走路を山中1泊で完踏すること。
全員4リットルを超える水を忍ばせたリュックは軽い人で15kg、重い人で23kgはあっただろう。
おまけに
止めとけばいいのに山で美味しい料理とお酒は捨てがたいから困ったものだ。仕方なく、テントを捨てて宿泊はフライシート2張りだけとした。今回フライデビューの人もいたのかな?突然の計画変更でごめんなさいねm(__)m
何はともあれこれだけの荷物を担いで大鋸小鋸の岩稜地帯を乗り越え、ほぼ時間通り通過したのは大したもんです。

ふたつ目は、
薮の状態が全く不明な尾根筋を完全読図で踏破すること。
地形図を眺めていると鹿納の野から北日隠山へ明らかに尾根筋がつながっている。但し、薮の状態はわからない。

最初のうちは大したことはなかったが、次第に煤竹が背の高さを超え視界と行く手をさえぎるようになった。

とにかく常に現在地を押さえること、尾根筋を外さないこと(支尾根に注意)を念頭に、全く登り返しや、引き
返しをすることなく目的地へ辿り着くことができた。

今回の2つのテーマを無事クリアでき、参加された皆さんには大きな自信につながったことでしょう。すり傷、
打撲痕だらけの体と引き換えに・・・・・・。皆さん おつかれさまでした。

By マッキー(チーフ・リーダー)

 メンバーの声
2日目の日隠までのキョーレツなヤブコギ、キリキズ、スリキズで痛々しい身体になってます。皆さんも、アチコチやられたでしょう!
みんな、4時間の大ヤブコギ、ホント良く頑張ったよ〜。
水場が一切無いハードな縦走で暑い中、自分がどれくらい水を飲むのか知る事が出来た。
今後の参考になる良い経験になったよ。
「テント持って登らんよ」の声に寒くて眠れんのでは?とさらに不安は増したものの・・・落ち葉フカフカ心地よい場所でのタープ下の宴会と寝床、かなり快適で、開放感たっぷりでとても楽しい一夜でした。
テントが無くても寝られるんだね〜地図に登山道無くても歩けるんだね〜・・・と今までに無い体験ができ、とても充実した二日間でした。

皆さん、フライに泊まれば、人生楽しくなリますよ。
予定変更でいきなりのタープデビュー・・・・(ーー;) 最初はどうなるかと思いましたが、どうにかなるものなんですね(笑
水場なし登山道なしテント無しでどうなることかと思いましたが・・・ホントどうにかなるもんですね〜
暑くて遠くてきつくて、でもとっても充実した二日間で楽しかったです。またの機会を楽しみにしてます。
タープ泊、初体験でした。私は、寒がりだと思っていましたが、目が覚めた時に吹いたそよ風が、とても快適でした。
なんとなく癖にになりそうです。
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