まだちょっと硬い表情のなかむとしさん
|
|
<詳細紀行文>by 初参加の八太郎さん
<写真提供> by ヒデさん
私(八太郎)が、今回参加することにしたのは、椎葉は北九州から遠くて過去、国見と霧立越えしか行ったことが無く、また神楽も見たことはないが、どうせ見るなら高千穂の観光客向けより、椎葉の山中の方が、地元の方たちの交流もかいま見れる良い機会と思ったからである。
|
11月25日(土)夜神楽見学
北九州組はYUTAchan一家(奥さん.子供さん2人).シュートさん、シュート女さん、takaさんと私の計8名で2台の車で昼過ぎに出発。予定より遅くなったので高速を御船まですいすい飛ばす。私とtakaさんはシュートさんの新型クラウンの後席に乗せてもらいおかげで、一日(2日?)社長気分に浸れた。御船インターで高速を降り、445号線〜218号経由でひたすら走るが思った以上に椎葉は遠い。天気は下り坂で雨も少し降ってきた。
馬見原から右に曲がり265号に入り、やがて新しい長いトンネルを通る。このトンネルが出来てから椎葉と熊本側がだいぶ近くなったとのこと。椎葉村は立派な病院が出来ていて、もう過疎地ではなく一大観光地の感があった。以前、霧立越えを歩いたときは椎葉ダムまで足を延ばしたがこれから先は初めての道だ。
|
|
まだまだメンバーも硬い表情 |
中心地より暗闇迫る山道を相当走って6時前にようやく宿泊地の川の口集会センターに
たどり着いた。片道300キロ近くあったようだ。 もう宿泊組のほとんどの人が集まっていた。センターはこぢんまりしているがまだ新しい。とりあえずテーブルを並べてせいさんが準備してくれた鹿刺し等をつまみにビールで乾杯しながら簡単に自己紹介。
寝床の準備をしたあと、7時半頃に車を乗り合わせ、神楽の場所に移動するが、場所は車で数分後戻りした小崎の山の中の神社だった。橋のたもとから少し枝道を上がったところに数軒の集落と、小崎神社があった入り口には標識がないので観光客には分からないだろう。 |
|
いやー、最高ですなー。いちさんとしげ
|
初めて見た夜神楽、崇高な舞である
|
|
神聖な舞に息をのむ。
いただいたお酒も何だか神聖な味。
|
|
|
もう地元の人たちが大勢集まって和やかな雰囲気の中で神楽が始まっていた。外では寒気に備えてたき火もされていたが当夜は全く寒くはなかった。私はしばらく中に入って座って見ていたがやはり、都会の素人が見るとやや退屈で地味な舞いに見える。途中、後ろに陣取った高齢の婦人達が民謡みたいな歌を歌い出すがなかなかきれいな声だ隣のおじいさんが「声がきれいでしょう ここは水が良いから声がきれいなんですよと言っていた」 |
せいさんのお陰で楽しいひとときを過ごすことができました。
|
|
せいさんは外のバザーの担当で忙しく働いていた。しばらくたつと酒が振る舞われ(焼酎かと思いきや意外に清酒だった)時間と共に舞いも盛り上がってきた様だが、結局明日があるので10時位で皆で帰ることになった。このあと、どうなるのだろう。もう少し見たかったが後ろ髪を引かれる思いで神社を後にした。集会所に帰ってから又皆で酒をのみ遅い人も12時過ぎには就寝したようだ。
|
盛り上がってきました。和気あいあいの雰囲気です
|
|
やっと寝たと思ったら、右から左からイビキの嵐です。
シュート女さんは夜中に三回も起きてしまいました。
|
11月26日(日)馬口岳(ばくちだけ)登山
林道終点10:35S
休憩地11:03A
尾根11:20AS
山頂11:50A
14:05S
林道終点15:10A |
|
本業は山ヤです。酒屋ではありません。
さあ、山頂目指して出発です。
|
見るからに楽しそうな山行の一行
|
|
山のおかげです。こんなに楽しい一日は。
|
翌日は、朝食後、当日参加の人達を待つため
ゆっくりしていたやがて、熊本から、Oさん、MOMOKOさん、地元からペニーさん、RINGOさんが到着ようやく出発する運びになった。
当初、登らないで待つ予定の人もいたが、結局下は1才上は?才の23名全員が登ることになった。早朝は曇っていたものの、時間と共によくなり前日とは打って変わって晴天になった。一旦、宿舎をひきはらい、川の口集落の広い道に駐車して、5台の4WDに乗り合わせ、林道に入る植林地をくねくね走るが、伐採されているため、下側がよく見て落ちたら怖いと思うような道であった。
所々に鹿避けの金網が張ってあるじぐざぐの登りを何回か切り返ししながらどんどん登っていく。終点は駐車場というかUターンの為に少し広くなっている程度、切り返しが出来るのは最初の3台位だろう。
|
|
ボッカの達人、いちさん。 |
絶景に腰が引けてしまいます。
|
|
標高は時計の高度計では1030mとのこと。椎葉が結構山奥のせいか、登山口はずいぶん高いところだ。山頂との標高差はわずか400mに過ぎない。ここからようやく歩き始めるしばらくは植林地帯の歩きやすい道だ。
やがて落ち葉の中の急登があり、尾根で一休み しばらくなだらかな尾根歩きでまた急登、また一休み。登る人は少ないようで、落ち葉が多いせいもあり、やや踏み跡がわかりにくい。なんでもこれまで、馬口岳はマイナーな山で、登るには江代山から往復するだけだったが、2.3年前地元の人たちが林道から先の登山道を開拓したとのこと。
|
やまびこ名物!?鍋大会の始まりです。今回はなんと!!しし鍋です。
|
|
会長のなかむとしさんによれば馬口岳はやまびこ会の原点(発足の地)の山で今後も毎年登ることになるそうである。なお、YUTAchan一家は家族全員の最初の山をふるさとの貫山に決めていたそうであるが、結局、馬口岳が最初の山になり、YUTAchan一家の原点にもなったとのこと。
1才の次男は背中に担ぎ、3才の長男を子守上手なおじさん達に助けられ、あまり遅れることなく登っていった様だ。
猪鍋関連の荷物は、数名で分担したが、特に嵐で鍛えた「ボッカのいちさん」の健闘が目立った。20kgのザックを背負い「ぼっかあしあわせだなあ」と涼しい顔で登って行く。
異色なのはイギリス女性ペニーさん。私は西洋人と登るのは初めてである。日本食は納豆など何でも食べるが、唯一こんにゃくはだめだとのこと。消しゴムに見えるとか。でも牛乳がだめとは意外だった。
|
だんだん展望が良くなって、左に江代山が見えてくると程なく山頂に着いた。歩き出してから1時間20分位だった。一番乗りはやまひとすじ夫妻 やまびこ会では高齢の方だが健脚振りには恐れ入る。
標高1435mのきれいな石の標識がある山頂は切り開かれてはいるが、展望があまりない。江代山はすぐ隣に見えるが標識では50分と意外にかかるらしい。いったん、尾根を下って登り直すようだ。そのまま尾根を数分進むとばくち石に到着! こちらは展望は大変良く眼下に川の口集落が見下ろせ、遠くに扇山や国見岳など霧立ち越山群が見渡せる好展望台だ。
ただ、岩上は狭くて絶壁なので足下には注意が必要
。みな冷や冷やしながらも結構記念写真等ではしゃいで楽しんでいた。ばくちの由来は博打そのもので、昔近くの岩場で博労や木地師達が博打に興じていたらしい。 |
|
やまびこ会の聖地馬口岳山頂にて
|