キジバトの営巣・育雛観察日記(2006年06月〜)
5月25日(晴)
 自宅の近くではキジバトを良く見かける。どちらかというとドバトよりも多いようだ。
この日も直ぐ近くの電線に止まっており、デジスコの接眼レンズの倍数が大きく、全身が画面に入りきれなかった。
5月26日(雨)
 義母が部屋の前に、キジみたいな綺麗な鳥が止まっていると教えに来てくれた。
大きさを聞くとハト位だとのこと。それはキジバトでしょうと云いながら義母の部屋へ行ってみると、雨の中2羽のキジバトが庭の朽ちかけた杭の上に止まっていた。

 今年の家の庭に来る小鳥たちを撮影するために準備している、Nikon50EDに30倍の接眼レンズのデジスコを天窓に取り付けて撮影しました。
2羽一緒のところはなかなか注文どおりの場所に止まってくれず撮影出来ませんでした。
 どうも巣をつくる場所を物色しているように感じられました。
6月07日(晴)
 その後もキジバトが近くの電線や、家の庭の樹木等に止まっているところを見かけていました。
 そして、今朝小枝等を運ぶところを見ました。
 この2枚の画像は6時33分と46分に撮影したものです。
庭のスモモの樹にセッセと、木の小枝を運んでいました。
 夕方、犬の散歩から帰って様子をそっと見ると、木の股の所に木の枝を組上げて皿型の巣を作っており、その中に1羽が座っているのが見られました。
 未だ卵があるのかどうかは判りませんが営巣が始まったようです。
 せっかく我が家の庭に営巣したキジバトなので、観察日記?を付けてみたいと思い、その習性等について少し調べてみました。
●繁殖期は長く3〜11月におよぶ。多くは4〜6月。一夫一妻である。番の関係は長く続かず、一つの繁殖サイクルだけで、失敗した場合も番を解消する場合が多い。

●巣は樹上の横枝の上の、地上1〜10mのところに小枝を粗雑に組んで浅い皿形につくる。それ以外にもベランダの屋根、屋根の隙間など多様な場所に作る。雄が小枝をくわえて雌を巣場所へ導くディスプレイを行う。雄が巣材を運び、雌が4日で作ってしまう。この時期に巣を覗くと、ほとんど巣の場所を変更する。卵数は2個。

●抱卵は雌雄交替で行う。雌は夜間を、雄が日中を担当するケースが多い。雛は約16日で孵化(ふか)し、雌雄に養われて約16日で巣立つ。雛は親の口の中へ嘴を入れて、親の分泌するピジョンミルク(そ嚢でつくる)を食べる。このため親の食事さえあれば、繁殖は可能である。ピジョンミルクは雌雄共に分泌が可能である。
6月09日(雨のち晴)
雨が降り止んだところでハトにストレスを与えないように気をつけながら、道路側に降りて外から撮影しました。
木の枝を利用した皿型の簡単な巣が見えました。

枝を運んでいるのに気付いたのが7日で、その日の夕方には巣に1羽入っていたので、気付く4日位前から作り始めていたのでしょう。
巣のある直ぐ近くの電線で、見張りをしているのか1羽止まっていました。これは2階の部屋から撮影したものです。

観察日記?といっても鳥にストレスを与えないようにするため、雛が孵るまでの間は、なるべくそぉっとしておこうと思います。
左の画像は巣の様子を覗う親鳥で、2006年06月21日撮影したものです。
抱卵開始日から計算すると、24日か25日に雛が孵ると思っていました。

23日朝、巣の様子を室内から双眼鏡で見ると、親鳥がいなくなっています。どうやら22日カラスの襲撃をうけたようです。
悲しい出来ことですが、自然界のことで仕方がないのかもしれませんが・・・残念です。

このレポートは未完のまま終了します。