第4日目 7月25日・月 (12.9q 歩行8時間54分)
 キレット小屋(05:31) → 北峰分岐点(06:47/06:57) → 北峰(07:05/07:12) → 分岐(07:20) →
 鹿島槍ガ岳南岳2890m(07:45/08:02)  →  布引山(08:35/08:42) → 冷池山荘(09:37/09:51) →
 爺ガ岳2670m(11:10) → 種池山荘2450m(11:50/ 12:30) →  扇沢(14:25)
 八峰キレットの小屋から直ぐに岩場の登りになる。八峰キレットの通過は、危険箇所には鎖や鉄梯子が固定されているので、問題ないが、足場には充分注意を要する。
キレット小屋から出発なので離合する人も無くよかった。
 キレットを通過すると鹿島槍ヶ岳の急登になるので、一歩一歩着実に高度をかせいでいく。
以外に早く北峰近くの稜線に出た。

 目の前に雪渓があった。ザックを置いて鹿島槍ヶ岳に行くが、ガスで何にも見えない。一寸雪渓に降りて冷たい雪を一口食べる。

 北峰吊尾根を南峰に向かって進む。鹿島槍ヶ岳南峰2889mは後ろ立山連峰の最高点。
丁度晴れたのでゆっくり休んで展望を楽しむ。流石に登ってくる人が多い。

 ここから留守本部の「ひとすじ」に電話を入れる。
台風7号は九州の方へ行ったと聞いていたので確認すると、今回の山行にとっては最悪のコースをとっている。山は逃げないので、無理するなとのことで、明日以降の予定を変更して種池山荘から、そのまま扇沢に下山することを決定した。


 山頂からの下りは、昨日とうって変わって穏やかな道に変わる。布引岳を超え足元の高山植物を楽しみながら進むと、池塘がちらばってキヌガサソウ、チングルマ、コバイケイソウの群落があり、花の宝庫だ。

 樹林帯となり、開けてくると目前に爺ケ岳の3峰が迫まった、冷池山荘前に出る。
ここで美味しいアイスクリームを食べる。
 ここからもう一頑張りして爺ケ岳を登る。途中ロープで保護されたコマクサに出会った。もう終わりかけだが可憐に咲いていた。又、珍しいタカネバラやムシトリスミレにも出会った。
 スレート状の岩とハイマツの道をトラバース気味に登っていくと山頂に達するが、ガスであまり展望は良くない。
 広く展望の良いハイマツの茂る稜線を下ると、種池平を経て種池山荘に着く。
ここは一面コバイケイソウだらけだ。まだ完全には開いていない。
 小屋で、もう一度台風情報などを確認すると、やはり下山した方が良いとのことで、昼食にカレーを食べて下山を開始した。

 種池山荘からよく整備された柏原新道を下る。
登山口までは2時間30分ほどの行程だが2時間で下りてしまつた。
 台風が来るというのに登ってくる人も結構いた。
車道に出て15分も歩けば扇沢バスターミナルに到着するが、今回の山行で途中何度も抜きつ抜かれつになった、千葉の方と一緒にタクシーで温泉、更に松本駅へと向かった。
何とか、博多行き最終の新幹線に間に合った。
松本 16:42発 (ワイドビュー)しなの20号 18:47着 名古屋
 20:34発 のぞみ33号 23:39着 小倉
タクシーで約30分先の大町温泉郷薬師の湯へ向かう。ここで急いで入浴してサッパリする。
今回歩いたコースの断面図です
◎今回の山行を振り返って
 今回の山行にあたっては、
扇沢から入浴、そして松本迄タクシーを利用したので、その日のうちにどうにか帰宅できました。
昨年扇沢から針ノ木雪渓を登り、折立迄歩きましたが、今年は台風7号の影響で、残り二日の予定を割愛したので、今年も針ノ木岳に登れず残念でした。

 今回の山行は、お留守番とホームページアップ担当のひとすじが、せっかく山ふたすじが撮影した画像を、パソコンの読み取り装置のトラブルで、全て消してしまい、花の画像も無いレポートになってしまって残念でした。<(_ _)>
画像は同行のI田さんから借用、スキャナで読み取りしました。