今年は未だ足を踏み入れていない中央アルプスに出かけることにしました。 木曽駒ヶ岳は、中央アルプスの最高峰で、麓の伊那地方では南アルプスの甲斐駒ヶ岳と対比して西駒と呼ぶこともあり、古くから信仰の山として登られています。 昭和42年に東洋一の駒ヶ岳ロープウェイが架設されてから、アプローチも楽になり、シーズンともなると千畳敷を中心に観光客でも賑わっています。 空木岳は中央アルプス南部の雄、山容の美しさとその名の響きのよさから、人気が高い。頂上付近は花崗岩の巨石が点在しています。深田久弥は百名山選定の際、空木岳の南に位置する南駒ヶ岳と迷ったというが、山名の響きと標高の高さからこの山が選ばれたそうです。 今回は自力で登るということで北御所登山口から木曽駒ヶ岳を目指し、空木岳へと縦走し池山尾根を下山するという周回コースにしました。 昨年の裏劒の縦走は交通費を安く上げるためマイカーを利用して出かけました。今回は登山口までの公共の交通機関を調べてみると接続時間があまり良くないので、今回もマイカーを利用することにしました。 以下山行のレポートです。 ◎山行中のコースタイムは、花の写真などを撮影しながら歩いたもので参考記録です。 |
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今回歩いたコースの断面図です。 |
第1日目 7月23(土) 移動日 | |
八幡ICから高速道路に乗り、登山口のある駒ケ根IC迄約860kmを休憩を取りながら走りました 昨年迄あった土日祝祭日の高速道路の1000円は、今年の東北関東地方大震災の影響で、その財源が復興費用に回されることになって打ち切りとなったため、、恩恵は少なくなりましたが、往復どちらか土日祝日に掛かるようにして半額になるようにして出発を計画しました。 自宅を7時過ぎに出て、駒ケ根ICを出てスーパーで買い物をして、駒ケ根高原の菅ノ台バスセンター駐車場に17時過ぎに到着でした。 翌日に乗るバスの時間などを調べて、駒ケ根高原の菅ノ台バスセンター駐車場で車中泊しました。ここの駐車場は1回500円ですが、下山の日までここに駐車しました。 |
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菅ノ台バスセンター駐車場 | |
第2日目 7月24日(日) 8時間10分 北御所登山道入口(1400m)5:24→6:15蛇腹沢登山口(1680m)6:17→7:25清水平7:35→8:06 うどんや峠(2190m))8:16→10:09舟窪10:21→11:02八合目11:09→11:55宝剣山荘(2860m) 12:08→12:20中岳(2925m)12:24→12:56木曽駒ヶ岳(2956m)13:11→13:22木曽小屋(2900m) |
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4時を過ぎるとバスセンターでは人が並び始めました。 朝1番のバスは夏季は5時から出ているとのことです。 私も4時半過ぎには順番をとりに並びました。 お蔭で4時57分に出た1番のバスに乗ることが出来ました。 菅の台バスセンターから、しらび平行のバスに乗車し、終点の一つ手前の北御所登山道入口で下車。乗車時間は約26分、560円でした。 |
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北御所登山道は地元の学校登山でも利用されるコースなので整備が行き届いているおり、休憩場所も多く歩きやすかったです。 満員のバスでしたが、ここで下車したのは私たちだけでした。 なお、途中で降車するので申し出て、降りやすい1番前の補助席に座らせてもらいました。 バス停から林道を体を慣らしながら山野草の写真を撮りながら歩き出しました。 |
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小一時間で蛇腹沢登山口に到着。ここから登山道となり樹林帯の尾根を登ります。 | |
水場のある清水平で一服し、冷たい水で喉を潤しました。 急登をひと登りすると、うどんや峠に出ます。 |
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ここで黒川渓谷からの登山道が合流します。 檜尾岳方面の展望が開けている所ですが、今日は霧がかかり展望はありませんでした。 そこからゆるやかになった尾根筋を行くと一丁ケ池です。 |
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一丁ケ池は樹林の中の細長く小さな池(水溜りに見えました)です。 | |
一丁ケ池からすぐ先に少し開けた小屋場があります。 | |
低くなった樹林帯をひと登りすると森林限界で、一気に展望が開け、たおやかなハイマツの稜線の向こうには、中央アルプスの主稜線が見えるはずでしたが、今日は霧がかかっており霧の晴れ間に僅かに見える程度でした。 このあたりからは霧がなければ、後を振り返ると伊那谷が一望でき、その奥に南アルプスの山々が連なっているのが見えるそうです。 |
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舟窪(七合目)で一休みし、霧の合間の展望を楽しみました。 | |
稜線の風に吹かれながらもうひと登りしたところが八合目です。 | |
八合目の碑の南側からは宝剣岳の峻険な山容と眼下の千畳敷カールが望まれます。この画像ではちょうど宝剣岳だけが雲の中で見えません。 赤い屋根は千畳敷のロープウェイの駅です。 |
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徐々に高度を上げて勒銘石まで来ると、とたんに登山者が増えます。ここから乗越浄土までは緩やかな道です。 | |
霧の晴れ間に見えた宝剣岳を左に見て、右に見える筈の木曽駒ヶ岳を探しましたが残念ながら霧の中で見えませんでした。 | |
乗越浄土は千畳敷からロープウェイで上がってきた人たちで混み合っています。 私たちは北御所登山口からここまで、1500m近い標高差を登ってきたことになります。 |
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宝剣山荘で一休みして、広いガレキの尾根を行くと中岳です。 山頂には小さな祠があります。 |
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中岳を越えると頂上小屋があります。 ここは中央アルプス主稜線上の唯一の指定キャンプサイトです。 |
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更に登っていくとひと登りで駒ヶ岳山頂に到着しました。 ここもすっぽりと霧の中でした。 |
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今回はすっぽりと霧の中で、中央アルプス主峰の眺望はお預けでした。 しばらく山頂にいた人たちと歓談していたら寒くなってきて、本日の宿の頂上木曽小屋へ向かいました。 |
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10分も歩くと、頂上木曽小屋の屋根が霧の中から見えてきました。 | |
回り込むと頂上木曽小屋の入口です。 | |
夕方頂上木曽小屋から見えた明日歩く中岳の巻き道。その向こうに宝剣岳方面の展望です。 | |
日没時の夕日を楽しみにしていましたが雲があり残念でした。 |