第3日目 7月25日(月) 8時間17分
木曽小屋(2900m)5:44→6:23宝剣山荘(2860m)6:32→6:50宝剣岳(2931m)6:56→7:27三の沢岳分岐7:36
→8:56濁沢大峰(2724m)9:03→10:16桧尾岳(2728m)10:37→12:10→熊沢岳(2778m)12:17→13:40
東川岳(2071m)→14:01
木曽殿山荘(2587m)
ご来光の時間は4時44分と聞いていましたが、生憎今日も霧が濃くお目に掛かれそうにもないので、山頂行はパスしました。

5時に朝食を済ませて、今日の天気予報を聞くと、今日もすっきりしない天気で、午後は雨になるとのことでした。
雨が降るなら今日の予定と明日の空木岳から標高差2000m以上の下りは大変なのでどうしようとかと考えて、このままロープウェイで下山も考えました。

そのうち少し天気が回復してきて、遠くに木曽御岳山もかすかに頭を見せ始めました。
宝剣岳も見え始めたので、最終判断は宝剣山荘ですることにして、最初の予定通り出発することにしました。
木曽小屋から中岳の巻き道を通って宝剣山荘へ向かいました。画像は昨日より霧が薄いキャップ場付近の様子です。薄くみえる山は木曽駒ヶ岳の山頂付近です。
ここからは中岳の巻き道を通り宝剣山荘へと向かいました。
宝剣山荘です。ここで天気予報をもう一度確認して、最終的に予定通り歩くことを決めました。

ここで飲み物のお茶を購入して出発しました。
宝剣岳の登りの途中から振り返ると、今出てきた宝剣山荘とその奥に天狗荘、その奥には中岳や木曽駒ヶ岳も見えていました。
宝剣岳山頂です。
宝剣岳から見たこれから向かう空木岳方面の展望です。
宝剣岳山頂付近の様子です。
宝剣岳山頂からは、鎖場を注意しながら南陵の登下降を何回か繰り返し、やせたリッジを通過すると三ノ沢分岐に着きます。
極楽平。
極楽平からの展望はあまりよくなかったが、富士山が見えていました。
デジカメのズーム機能をいっぱいに上げて撮影したら富士山がかすかに写っていました。
極楽平からゆるやかな稜線を行き、島田娘から大きく下り、登り返すと濁沢大峰となります。
濁沢大峰。
濁沢大峰からはからは、やせた岩稜を進み、伊那側へガレた道を下ります。鞍部からは、途中冬道を分け左に回り込んで尾根に出て、ゆるくジグザクに上っていくと桧尾岳に着きます。

山頂からは空木岳が眼前に迫り美しいとのことでしたが、霧があり見えなくて残念でした。
東に張り出した尾根に檜尾避難小屋が見えていました。
小屋から5分程下った所に水場があるとのことです。
鞍部まで下り大滝山を登り返し、平坦な砂礫の道からハイマツの中を通り、大きな岩を越えると熊沢岳頂上に出ます。

熊沢岳からは、熊沢五峰と呼ばれる高低差の少ない五つのピークを越え東川岳に向かいます。

途中から次第に天候は悪化してポツリポツリと雨が降り出しました。
素速く雨具とザックカバーを付けて歩き続けました。
東川岳は雨が降っていたので画像はありません。
そこからは、崖の縁を一気に木曽殿越へ下りました。
画像は雨に煙る木曽殿乗越に見えてきた山荘です。

水場は木曽殿山荘から木曽側へ少し下った所に名水が湧き出ているとのことです。
第4日目 7月26日(火 ) 8時間31分
木曽殿山荘(2587m)5:44→6:58空木岳(2864m)7:04→7:13駒峰ヒュッテ→8:10空木岳避難小屋
8:17→
8:40分岐→9:46迷い尾根9:58
→11:02マナセギ11:08→11:44水場11:50→12:58林道終点→
休憩13:11/13:16→14:15菅の台バスセンター(850m)
夜中も雨が降り続いていましたが明け方には上がっていました。2時頃トイレに行ったとき外気温を見ると9℃でした。
小屋の方に日の出の時間を聞いて寒い中を待っていたら、あまり綺麗でありませんがご来光が見られました。

今日も午後は雨の天気予報とのことですが、朝から雨具を着けて歩かなくていい様でラッキーです。
倉本道を右に分け空木岳に向かう。

山荘を出るといきなり急登がはじまり、巨岩とハイマツの間を行きます。

空木岳へ向かう途中振り返ると、東川岳とその右手に昨日歩いてきた山並みが見えていました。
人懐っこい鳥(カヤクグリ)を見ることが出来ました。
砂礫の急登はジグザグに岩峰の頭まで続き、上部で岩稜となる。峻険なルンゼの登高を2か所越えて行く。
画像は第一ピークから見た空木岳です。
空木岳へ向かう途中下を見ると木曽殿山荘が小さく見えていました。
砂の道に変わると花崗岩の点在する山頂に立つことが出来る。

山頂では、中央アルプス北部の山並みが、美しい山岳景観を展開させるとのことでしたが、今回の天候では見ることが出来ませんでした。。。
空木岳山頂での記念写真です。
展望を楽しんだら駒峰ヒュッテめがけて下る。

空木平への道を分け小屋の左手を抜けて駒石へ向かって下る予定でしたが、勘違いで空木平の方へ入ってしまいました。
こちらの道は空木岳避難小屋の前を通り、灌木中を少し登り返すと駒石からの道と合流します。
このコースは山野草の宝庫で、しっかり楽しむことが出来ました。\(^o^)/

今回の山行では標高差2000m強の下りがあり、膝痛が出ることを心配していました。

間違えたこのコースは沢沿いのコースで、岩がゴロゴロしていて足場が悪い中を下っていくので、途中から膝痛が出始めてヒーヒー言いながら下山しました。(-_-;)
お花畑の中で、特に見事だったキスゲの花です。通路の両側に沢山咲いていました。

その他の花は別に纏めてアップています。
ヨナ沢の頭を過ぎると尾根の南側を巻き「迷い尾根の頭」の看板に出ました。
尾根の左側、右側と山腹を巻き、尾根の上の平坦な道から針葉樹林の山腹右に下ると迷い尾根だ。そこからは池山尾根の核心部が続き、小地獄、大地獄と下って行きました。
鎖場と砂礫の急斜面、梯子を何回か越え、ゆるやかなコメツガの大木の林を抜けると、クマザサの生い茂るマセナギに出ました。
樹種が針葉樹から落葉樹に変わると池山小屋分岐の水場に出る。
タカウチ場で右に折れ、雑木林を下ると林道終点に着く。

林道から再び登山道に入り、三本木地蔵と林道を2回横切る。そこから約20分雑木林をジグザクに下ると、スキー場横の登山口に着きました。
舗装道路を5分程下ると駒ガ池畔で、バス停のある駒ガ池南に到着する。
駐車場から車で こまくさの湯へ向かう。
汗を流して、しばらく休憩しました。

夕食後、菅ノ台バスセンター駐車場で車中泊。
第5日目 7月27日(水) 移動日
 仮眠の後、深夜に菅ノ台バスセンター出発して高速道路でボチボチ帰宅の途につきました。自宅着13時45分で長い時間の車の旅が終わりました。
八幡ICについてETCの料金は平日でしたが、深夜早朝割引が適用されて、50%引きでした。\(^o^)/














現役の時と異なり、一旦スケジュールを決めたら出発ということでなく、天気を見て出発出来るという特権を利 用して、今回も毎日天気予報と睨めっこして決行しました。今回は当初は18日出発の予定でしたが、台風6号が発生し、通り過ぎるのを待って出発日を決めました。

今回宿泊した小屋は木曽小屋と、木曽殿山荘でしたが、木曽小屋は学校登山の合間であったため、利用者が僅か12名でゆったりと宿泊できました。トイレは水洗でなく、テレビもこの日からデジタル放送に切り替えられていましたが、ここでは対応がされていなくてびっくりしました。お蔭で翌日の天気予報も的確な情報が得られず、小屋で聞いた情報では縦走を諦めてロープウェイで下山しようかと思ったくらいでした。(>_<)
しかし翌日起きると何とか天気も持つようなので自己判断で縦走を決行しました。

食事は木曽小屋に比べ、木曽殿山荘の方が立派で美味しかったです。
北アルプスなどに比べると、乾燥設備等が劣っていました。

今年の梅雨明けは異常に早く、梅雨明け10日と言われる天候が一番安定する筈のときに、台風6号が来たり、この台風6号も異常なコースをたどり、太平洋高気圧の張り出しも弱く天候が変わりやすい日が続いた中での山行で、展望には恵まれませんでした。2日目の最後の1時間程雨に遭いましたが、最終日も午後は雨の天気予報も外れて、何とか楽しい山行が出来ました。
昨年は天候に恵まれ過ぎて非常に暑かったのですが、今年はあまり日焼けもせずに済みました。(*^_^*)

今回の山行で見た山野草たち


イワウメ 
 ミヤマダイモンジソウ

ホタルブクロ

 シモツケ

ヒヨドリバナ 

 ヤマアジサイ

タマガワホトトギス 

キツリフネ 

 クガイソウ

オオバミゾホウズキ 

マタタビ 

ウメガサソウ 

カニコウモリ

イチョウラン? 

 ミネウスユキソウ

ゴゼンタチバナ 

 ギンリョウソウ

モミジカラマツ 

ウサギギク

 クルマユリ

 オトギリソウ

ハクサンフウロ 

 シナノキンバイ

 オオヒョウタンボク

チングルマ

 イワヒゲ

ミネズオウ?チシマツガザクラ?,

ツガザクラ 

 コマウスユキソウ

 タカネツメクサ

コマクサ

 タカネシオガマ

 ミヤマキンバイ

クロユリ 

 コマクサ

 ハタザオ?

コマウスユキソウ

イワベンケイ 

 イブキトラノオ

チシマギキョウ 

 ハハコヨモギ

 チョウノスケソウ

 ハクサンイチゲ

 ミツバオウレン

 コイワカガミ

 マイヅルソウ

 キバナノコマノツメ

 ハクサンチドリ

タカネグンナイフウロ

 ハクサンチドリの白花?

 ツマトリソウ

イワウメ 

 コイワカガミ

 チングルマ

 エンレイソウ

 イブキトラノオ

エゾシオガマ

 チングルマ

 ミヤマアキノキリンソウ

 ニッコウキスゲ

 ニッコウキスゲ

 タカネグンナイフウロ

 ミヤマコゾリナ

 ミヤマハンショウヅル

 バイケイソウ

 ショウマ

 ハクサンシャクナゲ

 ハクサンオミナエシ

セリバシオガマ 

,ハリブキの実,

 マルバノイチヤクソウ,

IMG_4551_2.jpg, センジュガンピ

 IMG_4557_2.jpg,ヤマオダマキ

IMG_4587_2.jpg バイカツツジ

IMG_4612_2.jpg ママコナ

タマガワホトトギスI 

トンボソウ

オニノヤガラ

チョウジコメツツジ

ヤグルマソウ