立山[たてやま]は、雄山[おやま](3,003m)、大汝山[おおなんじやま](3,015m)、富士ノ折立[ふじのおりたて](2,999m)を総称した呼び名です。 雄山頂上には雄山神社峰本社があり、ここからは360度の展望で、遠く富士山、御嶽山、そして黒部川の源流と富山湾を一望できます。 この山は山歩きを始めて間もない1998年9月に登ったことがありますが再訪しました。 前回はテントを担いで劒岳も登りましたが、今回は劒岳は登らず奥大日岳を歩くことにしました。それに年齢も重ねてきましたので小屋泊まりとすることにしました。 昨年の裏劒の縦走は交通費を安く上げるためマイカーを利用して出かけました。今回もマイカーを利用することにしました。 以下山行のレポートです。 ◎山行中のコースタイムは、写真を撮影しながら歩いたもので参考記録です。 |
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今回歩いたコースの断面図です。 |
第1日目 9月26(月) 移動日 | |
高速道路の50%割引を受けるためには、平日は高速道の出入り口を0時~4時の間にを通過する必要があります。それと土日祝祭日を利用することです。 今回は、山中での山小屋の混雑が比較的少ない平日になるように計画して出発することにしました。 自宅を7時過ぎに出て八幡ICから高速道路に乗り、登山口近くの富山IC迄約900kmを休憩を取りながら走りました。 出口付近の呉羽PA(八幡IC~890.2㎞)に18時に到着。そこで仮眠して時間調整をしました。 このPAは大型16台 小型47台の駐車が可能です。ここから翌朝富山IC迄約10㎞、そしてそこから立山駅迄一般道を約40分走ります。 |
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呉羽PAからは雄大な立山連峰を眺められるとのことで楽しみにしていましたが、着いたのが18時で既に日没で暗くなっており見ることが出来ませでした。 画像は呉羽PAの夕暮れです。 |
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第2日目 9月27日(火) 呉羽PAを3時18分過ぎに出発、富山ICを出て一般道を走り、立山駅前の無料駐車場に4時10分に到着しました。 お湯を沸かしたり身支度を整えて、6時の始発のチケット【室堂迄の往復乗車券(4190円)】を買おうと立山駅に向かいましたが、駅前の案内に本日の始発は7時で、チケットの発売は6時20分から開始しますと掲示があり、がっくりしました。仕方なく駅構内で時間を潰すことになってしまいました。(-_-;) 立山7:00→7:07分美女平7:20→8:10分室堂 (高原バスはザック10kg以上は 300円必要) 室堂(2430m)8.24→8.57一ノ越山荘(2705m)9.07→10.06雄山(3003m)10.19→10.55 大汝山(3015m)11.00→11.14富士の折立(2999m)11.33→12.05分岐→12.14 真砂岳(2860m)12.23→13.10別山(2874m)13.13→13.22北峰(2880m)13.25→13.33 別山13.38→14.37剣沢Mケルン14.50→14.52剣沢小屋(泊)(2530m) |
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ケーブルの立山駅 | |
室堂から。途中で室堂山・浄土山への分岐を見送り整備された道を一ノ越に向かう。 | |
途中の祠、祓い堂と呼ばれているそうです。 | |
一ノ越山荘で撮影を忘れて少し登った所から撮影しました。 | |
一ノ越から山頂まで標高差は300m弱です。 ようやく見えてきた雄山の社務所。 直ぐそこに見えるのですがなかなか着かない。 13年前登った時は山ふたすじは途中でバテて、先の登っていたひとすじが出迎いに行きましたが、今回山ふたすじは快調でしたが、ひとすじは喘ぎ喘ぎ登りました。(*^_^*) |
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雄山の山頂です。 | |
雄山からの展望。 後立山連峰の全山。白馬から槍穂高に至るまで、点々と浮かぶわが国を代表する数々の山々。黒部湖も少し右の方に見えます。 |
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槍ヶ岳をズームアップしました。 | |
薬師岳方面 | |
雄山からの展望。 今登ってきた室堂側です。左側大日岳、奥大日岳そして別山、(その後ろには劒岳が頭だけ見えています。そして更に右側に、これから歩く別山から富士の折立と続いています。) |
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雄山から富士の折立までの稜線は痩せた岩稜で、登山道は稜線を避けて西側を巻いています。 大汝山山頂は今回のコースの最高点3015mです。 大汝山の山頂での記念撮影です。 |
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大汝山頂直下の避難小屋。 13年前にはここに素泊まりしました。 |
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黒四ダムが光り輝いて見える | |
特徴のある傘の形をした笠が岳が右奥の方に見えていました。 | |
鹿島槍ヶ岳 | |
デジカメを一杯にズームアップして撮影した霞む富士山。 | |
富士の折立山頂 | |
富士の折立から見た中央が白馬岳、左が旭岳、右側の白く見えるのが鑓ガ岳。 | |
富士の折立からは真砂への鞍部へ急降下(250m)する。その後登山道は北アルプス的ガレた岩場から穏やかな道に変わる。 雪渓が未だ残っていました。 雪渓の上の方の稜線に内蔵助山荘があります。 |
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真砂岳はなだらかな山で、雷鳥沢にエスケープできる大走りの登山道がある。 これから向かう別山とその向こうに劒岳の山頂だけがちょこんと見えていました。 |
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真砂岳の稜線の突き当りを右下に下ると、ご来光を眺められる赤い屋根の内蔵助山荘がある。 | |
天狗の大下りから唐松岳方面の遠望。 | |
爺ケ岳 | |
別山へは真砂乗越へ下って若干の登りがある。 左が明日歩く奥大日岳方面。 |
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別山山頂の祠。 | |
別山の頂上からは展望が良い。 画像は劒岳です。 |
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剣沢へ向かう途中から別山乗越方面を見たところです。草紅葉が綺麗でした。 | |
この春、剣沢で友人が亡くなりました。 その霊を弔らう為に、友人達が故人が好きだった劒岳を望める場所に築いたケルンです。 故人が好物だった甘いものを供え線香を手向け慰霊してきました。 |
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剣沢小屋です。 | |
9月28日(水) |
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剣沢小屋からはご来光は見えませんが唐松岳方向の空が赤くなるのが見られます。 | |
この朝の気温は氷点下に冷え込んでいたようです。 小屋の前のベンチは霜で真っ白になっていました。 |
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剣沢小屋からキャンプ場の中を通って別山乗越の剣御前小舎に登りかえす。 画像はキャンプ場から振り返ってみた劒岳です。 |
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チングルマは花が終わって翁の様に白髪を振り乱していました。 葉には霜がついて綺麗でした。 |
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剣御前小舎から雷鳥坂への下りを見送り、公衆トイレの横から奥大日岳への縦走路に出ました。 途中で撮影した陽に当たっているチングルマです。 |
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ミヤマリンドウです。 | |
もう1枚蕾のミヤマリンドウです。。 | |
未だ蕾のオヤマリンドウです。 | |
奥大日岳に向かう途中から見た室堂方面です。 地獄谷から盛んに蒸気を噴き上げています。 |
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室堂乗越から小さなピークを巻いて登るとカガミ谷乗越で、奥大日岳への登りが始まる。 画像はナナカマドの赤い実を前景にした奥大日岳です。 |
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山腹を巻くように登りガレ場を過ぎると、次第に傾斜が増し、天狗平から薬師岳にかけての眺望が広がってくる。この斜面を大きなジグザグを切って登る。ハイマツを抜けると稜線に出て再び剣岳が見える。登山道は主稜線の北側を進む。 | |
奥大日岳への縦走路から見た劒岳です。 この日は劒岳の周りを飛ぶヘリコプターが長い間飛んでいました。今年ここで亡くなった方で、未だ発見されていない方の捜索が行われている様でした。 |
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奥大日岳のピークは稜線を北に僅かに入った支稜上にある。草紅葉が綺麗でした。 | |
もう1枚。 | |
奥大日岳山頂です。 | |
奥大日岳から大日岳方面の展望は山頂に着く頃からガスが出てきて見えなくなりました。 | |
新室堂乗越から別山乗越方面を見上げたところです。 今年は数日前の初雪で葉が痛み紅葉は期待できないということでした。 |
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新室堂乗越から浄土川沿いを進み、橋を渡り雷鳥平キャンプ場を通り、みくりが池を通り、室堂ターミナルに少し登り返す。 雷鳥坂の登りの階段は堪えます。(*^_^*) |
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みくりが池です。ガスが出て湖面に映る山は見れませんでした。 | |
室堂から美女平のバスの中から見た称名滝です。 | |
下山後、駐車場から車で約5分の所にある「グランドサンピア立山」に入浴に出かけ2日間の汗と疲れを洗い流しました。 入浴後は、コンビニに立ち寄り夕食の食材を買い求め、地元の方に教えて貰った立山IC近くの駐車場で車中泊しました。 立山には駅近くにはコンビニは無く、立山IC方面に約20分程車で走った所の道路左側に小さなコンビニ、さらにもう少し走った右側に24時間のコンビニがあります。 |
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9月29日(木) 移動日 立山IC近くのP→立山IC→八幡IC 早朝の4時前に立山IC近くの駐車場を出発し立山ICから高速道路に入りました。ここからボチボチ帰宅の途につきました。自宅着15時17分で、往復1858㎞の長い時間の車の旅が終わりました。 |
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現役の時と異なり、一旦スケジュールを決めたら出発ということでなく、天気を見て出発出来るという特権を利 用して、今回も毎日天気予報と睨めっこして出かけました。 今回は当初は14日出発の予定でしたが、前日昼頃から腰痛が起きて延期しました。 予定通り出かけていれば天候は最高だったと思います。しかし今回も天気は良くて、延期したお蔭でそこそこの紅葉を見ることが出来ラッキーだったかもしれません。(*^_^*) 心配だった腰痛と膝痛もどうにか大人しくしていてくれて幸いでした。 |
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剣沢小屋の夕食です。 昨年のレポートにも書いていますが、ボリュウムもあり非常に美味しかったです。 |
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朝食です。 | |
今回の山行で失敗したこと 以前は夜行バスで名古屋に出て、そこからJR等を乗り継いで登山口に向かっていました。 夜行バスで近くの席に鼾をかく人がいると眠れずに、次の日の行動に支障があるため、「耳栓」を持参していました。 夜行バスに限らず山小屋でも運悪く大鼾をかく人と同室になると堪りません。以前にも災難に遭ったことがありましたが、最近そんなこともなく済んでいたので、今回はすっかり忘れて耳栓を持参していませんでした。 今回は同室の宿泊者は6名と少なかったのですが、私たちの隣に寝ていたご夫婦のご主人の物凄い鼾と、その向こうに寝ていらっしゃった奥様の合いの手を打つような鼾の合唱には堪らず、布団を抱えて娯楽室に一人避難しました。(-_-;) 朝4時に明かりがつくというので、その前にお隣さんに気まづい思いをさせないようにと思い、少し前にそっと隣に布団を戻しました。 これはお隣のご夫婦は全く気付かれなかった様です。 以下は笑い話です 隣に寝ていた山ふたすじは朝起きるとよく寝た・・・と言っていましたので、これこれしかじかと話をしたら、途中で目が覚めて布団がないと思ったが、又すぐ眠り4時過ぎて明かりがつい目覚めると、隣に布団があるので自分が寝ぼけていたのかと思った・・・と。(@_@) あの大鼾でも寝れる人が羨ましい!(^^♪ 今後は耳栓は忘れないようにしなければ・・・。(^_-)-☆ |