室堂から立山・剣岳登山(1998年9月)

    信仰登山のメッカ立山は富士山、白山と共に日本三霊山に数えられている。一般的に立山といえば雄山を指すが、立山三山と言えば浄土山、雄山、別山のことで、何れも信仰登山の山として人々に親しまれてきた。立山黒部ルートを利用すると手軽に標高2,450mの室堂に入山出来、その日のうちに3,000mの稜線に立つことが出来る。気軽に高山の稜線が楽しめるようになったとはいえ、立山連峰は天候の変化が激しいので、高山であることを忘れずに充分に注意して登山する必要がある。起点となる室堂ターミナルの屋上に上がると、右から浄土山、雄山、別山の大パノラマが得られる。名水百選の水場がある。
9月11日(金)
黒崎 18:49 → 19:04 小倉 19:28 ひかり364号 → 22:42 新大阪 23:31 急行きたぐに
(車中泊) 乗っている時間が短いので今後は利用しない方が良いと思った。
9月12日(土)
04:48富山 05:41 → 06:40 立山
07:40 → 07:47 美女平(977m)
07:58 → 08:43 室堂ターミナル(2,450m)

 雄山迄は浄土山を経由し、一の越に向かう。一の越から雄山に登る。岩稜の急坂を真っ直ぐ登っていく。三の越を過ぎて後少しで山頂というところで、山ふたすじの足が攣り始め、ほうほうの体で山頂に辿り着く。暫く休憩して出発したが再度足が攣り始め、雄山山頂に引き返し社務所に泊まれないか交渉したが、此処は神社なので一般の方は駄目と断られ、大汝山休憩所を紹介される。

 雄山山頂は稜線から東へ張り出したピークで、祠が祭られている。宮司のお祓いを受け、良い登拝記念にもなった。雄山神社、社務所周辺は眺めが良かった。
別山への縦走路へは雄山神社社務所横から入る。山頂を西側から巻き一段下って登り返すと立山最高点の大汝山だ。山頂は右手の尖塔で、標高 3,015m 。大汝休憩所は夏期、宿泊が可能となった。ここから眺める剣岳や後立山連峰は素晴らしい。
大汝山休憩所は、あまり人に知られていないらしく、泊まり客も少なくゆっくりと泊まれた。

 ここからの日没の夕日、日の出の荘厳さは感動的であった。夜の降ってくる様な星空も素晴らしかった。相客の人たちとの会話や管理人から貰った地元の銘酒も美味しかった。
山ふたすじの足が攣ったお陰で、全く素晴らしい経験をすることが出来た。これが本当の怪我の功名というものだろう。(^_-)

室堂ターミナル 09:00 → 10:30 浄土山(2,831m) 11:15一の越 11:30 →12:40雄山(3,003m) 13:40 → 14:30 大汝山(3,015m) 大汝山休憩所
浄土山で
浄土山から雄山方面をバックに
大汝山でご来光を拝む
大汝山頂の夜明け
大汝山でのご来光
大汝山のご来光
大汝山から剣岳方面
大汝山から富士の折立・剣岳方面