9月13日(日)
 大汝休憩所から富士の折立・真砂岳を通る。
 今回は前日のアクシデントの為、別山はパスし急坂を下り剣沢のテント場へと急ぐ。左下に残雪の沢があり、ここは水源地になっているので入らないように登山道を下った。

大汝山休憩所06:30 富士ノ折立(2,995m) 真砂岳(2,861m) 08:30 剣沢小屋横のテント場にテント設営


  テントを設営した後、荷物はテントに置いてサブザックのみで剱岳へ出発。
 剣沢管理事務所の前から下って直ぐ左手の沢を横切り岩礫帯の中をペンキ印をひろいながら緩く登ると剣山荘に着く。ここから本格的な登りが始まり、草付きの斜面を登っていくと剣御前の稜線から来るコースと合流する。石がゴロゴロした道を上り詰めると一服剣のピークに着く。前剣へは一旦竹蔵谷の鞍部迄下り、岩礫の急坂を登って大岩の左側のザクを登る。
 岩稜に出れば、目指す前剣の頂上は直ぐ上にある。
剣岳山頂で
剣岳山頂で
剣岳山頂で
剣岳山頂で
   前剣のピークは細長く、登山道から外れた右上にある。平坦でやせた岩尾根を歩く。鎖場に出たら右側通行で進む。門と呼ばれている所で、巻き終わると、再び鎖場を下って、今度は平蔵谷上部の岩稜を登る。傾斜が緩やかになった所から左の東大谷側に入る。岩峰を越え、更に平蔵谷側の岩稜を越すと平蔵のコルに出る。非難小屋跡の上部にはトイレがある。 コルから石のガラガラした道をやや右寄りに登って、岩場の核心部下に着く。この岩稜はカニのタテバイと呼ばれ、垂直の岩壁だが、随所に太いボルトが打ち込まれ、鎖が付けられているので安心して登れる。なお、タテバイが登り専用で、下り専用はカニのヨコバイといわれるルート があり、一方通行になっている。
ホールドを良く選んで登る。カニのタテバイを登り切ると、左上にカニのヨコバイが見え、岩壁の迫力に圧倒される。山頂へは右へトラバースして岩稜を登るとカニのヨコバイの下山路と合流する。ここから広くなった岩稜を登ると、左に早月尾根から来るルートが合流し、更に登ると剣岳山頂に着く。
360度の展望を楽しんで下山にかかる。下山専用のカニのヨコバイのルートは一番緊張する所だ。鎖が固定されているので慎重に下っていった。後は、前剣、一服剣を経て宿泊地に戻る。

テント09:30 → 10:20 一服剣(2,618m) 10:30 → 11:16 前剣(2,813m) 11:25 →12:34 剱岳(2,998m) 13:15 →下りが渋滞が解消されていず待たされる 前剣 → 15:12一服剣15:20 → 15:35剣山荘
無事の下山を祝して缶ビールで乾杯し剣沢へ向かう 16:20 剣沢小屋横テント場でテント泊

9月14日(月)

 テント場から別山乗越へ向かい、別山乗越から雷鳥沢を下る。岩礫の道を下っていくとハイマツとお花畑が現れるが、お花畑は既にシーズンオフで皆枯れているが、ナナカマド等 の紅葉が単調な下りを慰めてくれる。急坂も次第に緩んでくると、浄土川を渡りキャンプ場のある雷鳥平に着く。
 ここから室堂へは雷鳥荘に向かって一気に急坂を登っていくコースと、地獄谷を経由するコースがある。時間的にはあまり変わりなく、二つの道はみくりが池で合流する。みくりが池温泉で山の汗を流して行った。温泉が日焼けをヒリヒリとさせたが気持ち良かった。
ここから室堂ターミナルは目と鼻の先だ。
剣沢小屋06:05 ⇒ 06:48 別山乗越(2,792m)06:55 ⇒ 07:50 雷鳥平07:55 ⇒
 みくりが池温泉で入浴 →09:45 室堂
 室堂 10:15 → トンネルバス 2100円 10:25 大観峰 10:50 → 立山ロープウェイ 1,260円 10:57 黒部平 11:10 → 黒部ケーブル 11:15 黒部湖
黒部湖遊覧船11:45→12:25 徒歩15分 黒部ダム 13:05 → トロリーバス13:21 扇沢 13:30 →バス 14:05
信濃大町15:58→16:50 松本 17:36 しなの28号 19:37 名古屋
名古屋21:00どんたく号 (車中泊)


9月15日(火)
07:00引野着
剣岳をバックに
剣沢のテント場で乾杯
紅葉が雷鳥沢