南アルプス南部の山を訪ねて(2001年7月)
  (悪沢岳、赤石岳、聖岳、茶臼岳、光岳)

 山の一つひとつが大きく、山を越えるのに体力を要すると云われる南アルプス。体力が残っている今のうちにと、今回チャレンジした。同行者は山ふたすじである。
 椹島を起点に、荒川三山と赤石岳をたどるこのコースは、南アルプス南部のメインルートともいえるものだ。展望のよさはもちろんのこと、お花畑の大きさ、種類の多さは南アルプス有数である。
当初の計画は、上記に加えて聖岳を登って聖平小屋から椹島へ下山予定であった。
 ところが直前になって折角だからもう一日延長し、南アルプスらしいダイナミックな自然を楽しめるという茶臼岳、に光岳を追加した、約61qの欲張りコースを歩くことにしようということになった。

第1日目(7月21日・土)
 今回も、引野口21時40分発の夜行バスで名古屋へ向けて出発する。

第2日目(7月22・日)
 7時45分名鉄名古屋BC着名古屋8時00分→こだま号→9時22分静岡9時53分→13時23分畑薙第1ダム
畑薙第1ダム15時00分 (東海フォレストリムジンバス)  16時00分椹島(1,120m)

 当初の予定では上記の通りであったが、海の日から3連休ということで、物凄い登山客が訪れたらしく、畑薙第1ダムの近くの駐車場から、はみ出したマイカーが道路沿いに駐車したためバスが通れず、一つ手前の畑薙ロッジで降ろされてしまい、東海フォレストのマイクロバスに迎えにきてもらい、ようやく椹島に到着するというハプニングがあった。

 前日家を出て登山口まで約19時間をかけて、椹島ロッジにやっと着いた。南アルプス迄の交通のアクセスの悪さを実感した一日だった。

概念図

椹島ロッジ
                椹島ロッジ

山行中のコースタイムは、風景や花の写真などを撮影しながらノンビリと歩いたもので参考記録ですが、昭文社の地図のコースタイムよりは早いようです。

今回の山行で見かけた花たちは こちらからどうぞ。
第3日目(7月23日・月)晴 (歩行距離 7km  所要タイム 5時間21分)
椹島ロッジ(05:48)〜(06:54)林道鉄ハシゴ(07:00)〜(07:17)小石下〜(08:15)清水平(1,772m)(08:27)〜(09:02)蕨段(2,073m) (09:10)〜(10:15)駒鳥ノ池(2,413m)(10:31) 〜(11:09)千枚小屋(2,615m)
樹林の中を行く山ふたすじ
 椹島を出発。尾根に出るまでは、林道や橋、ガレ場などが次々に出てくるので、標識に注意しながら歩いて行く。尾根道は樹林帯の中のゆるやかなのぼりが続く。この尾根道は明治時代から戦後にかけて木材の搬出が行われた尾根を通り、歩きやすい道だった。
千枚小屋前のお花畑


 清水平、蕨段(2,073m)を経て、シラビソの林に囲まれるようになると、じきに駒鳥池だ。駒鳥池を過ぎ、登山道が西へ進路を変えてから暫らく登り、お花畑に囲まれた千枚小屋に到着した。

 ここで夕方までノンビリと過ごす。ビールが美味い。



千枚小屋
見晴らし岩からの展望
                 見晴らし岩では赤石岳と悪沢岳が遠望できた