鶴見山系縦走登山(2007年03月18日)

 九州さんらく会で鶴見山系の縦走を定例山行として計画しました。
鶴見山系を歩くのは2005年1月16日に扇山から鶴見岳へと歩きました。このときは膝痛もあり、下りはメンバーと別れてロープウェイを利用しました。(*^_^*)
 今回の山行は膝痛リハビリ中の私としては、不安もありましたが思い切って参加しました。

 なお、今回の山行の最高峰鶴見岳は、阿蘇くじゅう国立公園に属する鐘状火山で、別府市のシンボルとなっています。世界一湧出量を誇る別府温泉の源にもなっている所です。
参加者(敬称略)13名
 ヤマメ11・TAKA(リーダー)・八太郎・みや・マッキー・天唐渓遊・沢グルメ・ミッチー・山いちご・綾吉・
 みかん・山ふたすじ・ひとすじ
特別参加者(敬称略)
 山キチ(鶴見山系に詳しい「山キチのページ」の管理人さんです)
今回の山行の概念図こちらからどうぞ。(山キチさん作製のものを利用させて頂きました)
アプローチ
 翌日の登山に備え、都合のつくものは前日は登山口付近でテント泊し、懇親会をしようということでしたので、前日から参加することにしました。
 せっかくの泊りがけでのお出かけなので、集合時間迄の時間を有効に活用するため、くじゅう山麓に立ち寄って山野草の鑑賞をすることにして出かけました。しかし、3月15日に20cm以上降った雪は、想像以上残っていて、男池の周辺は未だ沢山雪が残っており、アズマイチゲやユキワリイチゲ等は、スッポリ覆われた雪の下で、逢瀬は適いませんでした。(-_-;)
 くじゅう迄は英彦山の野峠を越えて山国・玖珠へと走り、色彩道路を走りました。くじゅうからは「やまなみハイウェィ」を走り集合地に向かいました。
山行タイム
 火男火売神社下駐車場 8:10〜火男火売神社 8:19/21〜南平台分岐 〜8:50/8:59〜
 鶴見岳 10:02/10:20〜 馬の背 10:35〜鞍ケ戸本峰 11:10/11:17〜船底 11:46/11:48〜
 内山 12:10/13:01(昼食・大休憩)〜塚原越(尾根道分岐) 13:58/14:03 〜 
 途中アイゼン外し(10分程度休止) 〜鍋山の湯下駐車場 15:00/15:10 ここから車で移動
 火男火売神社下駐車場 15:35
3月18日(日)
 前泊組は6時に起床し、各自朝食を食べ出発準備をしていると、日の出が雲の間から見えました。

 当日参加者は8時迄に火男火売神社下駐車場に集合でしたが、福岡から駆けつけた沢グルメ車が時間より相当早く到着しました。
 この日は丁度下山口付近は野焼きが行われ、道路が時間閉鎖されることになっており、お陰で鍋山の湯下の駐車場への車デポが早く行えました。
 車のデポから帰ってくると、山いちごさんも到着していて、程なく北九州からのやまめ11車も到着し、全員が揃いました。

 画像はこから登る鶴見岳(1375m)をバックに出発前の記念写真です。(撮影:沢グルメさん)
 駐車場から神社下の階段まで車道を少し歩きます。
 階段を登り始めると、雪が残っており滑りやすくなっていました。
 この石の階段の途中に湧水があります。
 御嶽権現火男火売神社です。
登山口は本殿西側にあります。
 自然林と檜の混じった樹林の中を登り、猪瀬戸林道を横切り高度を上げて行きました。
 杉林の中をジグザグしながら登って、木間から別府の市街地や湾が見え隠れし南平台との分岐点に到着。

 以前歩いたときは、ここから左折し南平台に向かいました。
今回は右折し正面登山道を登って行きました。
 コース途中には標高到達距離を示す標識が立てられ良く整備されています。
 コースは自然林の中をジグザグにつけられています。
高度を上げてくると潅木林へと変っていきます。
 雪も次第に深くなって来ました。
途中、木間から志高湖や由布岳を眺めながら登って行きます。

 1200mの標識を過ぎて道が二手に判れ、右がロープウェイ駅方面で、私達は左手に進みます。
ミヤマキリシマが目立ちはじめ暫らくして、頂上直下の公園広場に出ました。
 鶴見岳山頂での記念撮影です。
    (撮影:沢グルメさん)

 山頂にはテレビ塔も立っており観光客も見られ興ざめですが、展望は良く、東に別府湾、西に由布岳、南に志高湖〜くじゅう山群迄望めます。




 北側には鞍ケ戸、船底、内山方面への縦走路が伸びています
。(下の画像をご覧下さい)
 テレビ塔の西側から、平坦地の潅木の中を下り、更に進んで馬の背に着きます。
 ここには西登山口への分岐があります。今回はそのまま真っ直ぐ進み、鞍ケ戸を目指しました。
鞍ケ戸迄はやせ尾根の急な登りがありました。
 鞍ケ戸から急激に高度を下げて行きます。降り切った所が船底です。
前方には内山が見えています。内山から右側には石楠花尾根、そして奥には塚原越方面も見えています。
 鞍ケ戸から先は誰も歩いていないようで、トレースがありませんでした。積雪は深いところで50cm近くあったようです。
 船底から内山へは今度は急激に高度を上げていくところで、丁度船底のようになっています。休憩するには格好のところです。
 今回は、休憩後の登りはきついのでそのまま内山に登り、上で昼食休憩をするので素通りしました。
  内山への登りは急斜面をジグザクに道をつけられていています。
 山頂近くで北九州山岳同好会「嵐」の歩荷訓練中の皆さんとすれ違いました。
 左の画像は船底から見上げる内山の登りです。画像を見ると大した急坂には見えませんね。(^^♪
 この付近の高度差は、下にアップしている断面図をご覧下さい。
 内山山頂で鶴見岳をバックに記念撮影をしました。
     (撮影:沢グルメさん)

 山頂は、鶴見岳や由布岳、別府市街地などの眺めが良いところです。
 以前来たときには霧氷が綺麗でした。今回は時間がお昼になっており、遅かったので随分落ちてしまっていましたが、6〜7cmもあるかと思う海老の尻尾が少し残っていました。







 下の画像は内山山頂から、歩いてきた道を振り返って見る縦走路です。右端の山は由布岳です。
 内山から北へ向かうと途中に、石楠花尾根への分岐があります。2005年1月のときは、ここに扇山から登ってきました。今回はそのまま塚原越方面へと向かいます。
 ここからは道標も少なくなっています。樹林の中の静かなところで春秋には花も咲き誇り、展望も良いところだそうです。
やがて急激な下りに、立ち木やロープに頼るなどして下って行きます。
 木間から伽藍岳・硫黄山が見えていました。
塚原越からはガイドブック等には、ここから兎落しを通り鍋山へ下山して行くコースと塚原温泉へと向かうコースが紹介されています。
今回は、鶴見山系に詳しい山キチさんが特別参加されており、尾根コースを通り鍋山へ向かいました。
途中アセビが綺麗に咲いていました。
 尾根道も急坂があります。この付近の高度差は、下にアップしている断面図をご覧下さい。
 ここまで来ると積雪も無くなりぬかるんだ道を滑らないように気をつけて降りて行きましたが、ここが今回の核心部だった?と誰かが云っていました。(^^♪
左の画像は途中右手に見えていた扇山です。
 今回の山行は、直前にくじゅうの長者原付近でも20cmの降雪があったとの情報を聞いていましたので、今年は暖冬で既に外していたスタッドレスタイヤを、再装着して出かけました。
鶴見も登り始めると直ぐに雪が見え始め、登るに連れて次第に深くなっていきました。
鶴見迄はトレースもあり助かりました。私にとっては膝を痛めて以来、長丁場の歩きはしていなかったので不安でしたが、何とか歩けました。
 下りになると、雪があった方がクッションがあって膝に優しく楽でした。しかし何度も滑り尻餅をつきました。(^^♪
雪があったので、雨の後等はドロドロになる急坂も歩きやすく、天候は素晴らしく青空の下で楽しい山行が出来ました。
同行していただいた皆さん大変お世話になりました。
今回歩いたコースの断面図です