幌尻山荘〜幌尻岳〜七ツ沼カール〜戸蔦別岳<前>

●●長年憧れていた幌尻岳を紹介します●●

北海道、日高山脈の幌尻岳と七ツ沼カールを訪問しました。
事前に幌尻山荘の宿泊予約をお願いしましたが、既に満員御礼とのこと。
それならと、テントを担いで、噂に聞いた七ツ沼カールで幕営することにしました。
七ツ沼カールは山上の楽園の表現がピッタシです。
誰も居ない静かな沼畔で幕営して、皆さんと至福の時間を過して来ました。
●月日 2006年7月8日〜9日   ●天候 8日〜曇り 9日〜晴れ
●参加者 <敬称略>
 沢グルメ 山ふたすじ 綾吉 きょん 山旅人
●参考コースタイム
 7月8日
 仮ゲート駐車場(4:42)〜ゲート(5:16)(5:37)〜幌振橋(6:08)
 〜休(6:35)(6:42)〜取水施設(7:01)〜最初の渡渉点(7:25)(7:40)
 〜休(8:35)(8:45)〜幌尻山荘(9:23)(9:57)〜休(10:50)(11:00)
 〜命の泉(11:40)(11:50)〜休(12:50)(13:05)〜新冠コース分岐(13:52)
 〜幌尻岳(14:00)(14:30)〜肩(15:10)(15:25)
 〜七ツ沼カール降り口(15:43)〜七ツ沼カール幕営地(16:20)
●注意事項&反省点
 七ツ沼カール降り口から落石に注意して、ルンゼ状のカール壁を下降します。
 カール壁の下半分には、大きな雪渓が残っていました。アイゼンが無いため、
 キックステップで足場を造りながら、慎重に下降したため時間がかかりました。
 七ツ沼カールへ行かれる方は、6本歯の軽アイゼンを持参したら良いと思います。
 アイゼンがあれば、七ツ沼カール幕営地への下降は問題ありません。
 アイゼンがなく、雪渓の下降を避けたいなら、降り口から更に真っ直ぐ進み、
 下記地図の縦走路から七ツ沼カールへ降りて下さい。
 ここのカール壁には雪渓はありませんでした。
●参考ホームページ
  今回、同行した沢グルメさんの山行記録は、
 幌尻岳・七つ沼カール・戸蔦別岳を見て下さい。お花の写真が沢山あります。
●カシミール地図
 歩いたコースは幌尻岳の地図をご覧下さい。

↑仮ゲート駐車場

↑ゲート

↑幌振橋

↑取水施設
7月7日の夜、仮ゲート駐車場でテントを張り宿泊する。朝3時、起床し準備をしてから出発する。
今日は七ツ沼カールまでの長丁場なので、気合を入れて歩き出す。通常はゲートまで車で入れるそうだ。
仮ゲート駐車場からゲートまで2.5キロある。長い林道を黙々と前進する。
北海道電力の取水施設から、本格的な登山道が始まる。
最初の渡渉点に向かう手前、岩壁のヘツリがあるので注意しょう。左からの巻き道もある。

↑最初の渡渉点

↑四ノ沢の洗心ノ滝

↑渡渉の風景

↑沢の積で休憩する

↑15回以上?の渡渉がある

↑幌尻山荘手前の渡渉点
最初の渡渉点で登山靴を渓流シューズに履き替える。参加者全員、沢登りの経験者なので安心だ。
この日は水量も少なく快適に前進することが出来た。雨天時の増水には注意が必要だと思う。
コース上にはピンク色のテープが沢山あるので、注意すれば間違う場所はない。
この沢は額平川<ぬかびらがわ>と呼ぶ。

↑親切な幌尻山荘<980M>

↑急登を頑張る
幌尻山荘で渓流シューズから登山靴に履き替える。小屋の前に水場の蛇口があるので水を補給する。
小屋の床下をお借りして、渓流シューズをデポする。幌尻山荘から物凄い急登が始まる。
管理人さんに聞くと、幌尻山荘から幌尻岳まで4時間とのことであった。
我々は休憩を入れて、丁度4時間の時間を要した。お花好きのメンバーが多いので撮影時間が。。。

↑命の泉の標識

↑北カールの尾根道にあがる

↑北カールと大きなお花畑

↑お花畑の尾根道

↑尾根道を振り返る

↑幌尻岳<2052M>
幌尻山荘は標高980Mだ。ここから標高1060Mの登りが待っている。
荷物が重いので焦らず、ノンビリと高度を稼ぐことにしょう。
命の泉から更に頑張ると傾斜が緩くなり、北カールを望む尾根道<カール淵>に出る。
この尾根道から見事なお花畑となり、幌尻岳まで我々の眼を楽しませてくれる。
全員、お花写真の撮影会が始まり、山頂まで時間がかかってしまった。

↑山頂から北カールを望む

↑幌尻岳の肩を目指す
山頂に着いた時はガスがかかっていたが、幸いにも待つ間にガスが切れた。
左上の写真は北カールの全景になる。スカイラインの尾根道を歩いて来た。
雄大な北カールを望み、北カール淵〜幌尻岳〜戸蔦別岳まで丁度、馬蹄形を歩くような感じとなる。

↑肩から急坂を下る

↑七ツ沼カールへの降り口

↑雪渓上部から見た七ツ沼カール

↑アイゼンがなく下降に難儀した雪渓
七ツ沼カールへの降り口を見逃さないように注意する。
4本の軽アイゼンでは心許ないので、6本歯アイゼンを持参しよう。
上部ほど傾斜が急なので、キックステップで足場を作りながら下降した。
左上写真のがテントを張った場所になる。

↑七ツ沼カールの幕営地

↑綺麗な水の七ツ沼
ヒイヒイ言いながら、幕営地に到着する。学生時代から憧れの七ツ沼カールだ。
テントの横には雪渓からの流水があり、ビールなどは直ぐに冷えてしまう。
ただし虫が多いので防虫スプレー&蚊取り線香をお忘れなく!
本日は12時間近い行動時間となり、PM7時には全員就寝して曝睡する。
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