カイツブリの営巣・育雛観察日記(2005年08月〜10月)
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 近くの池でカイツブリの親子を今年6月23日に見た。
カイツブリの親鳥は幼鳥を背中に乗せて泳ぐらしいが、6月23日には、子供は既に親鳥と同じくらいの大きさで、何時かはそのような可愛いシーンを見てみたい。カイツブリは春から秋頃まで繁殖するらしいので、ひょっとしたらチャンスがあるかもしれないと思っていた。  
8月02日(晴)
双眼鏡で池を覘いていると、カイツブリ動かずにじっとしている所を見つけた。
抱卵中?
15分位経過して、カイツブリは採餌?に出かけた。
これが巣だろうと思う。
8月03日(晴)
鳥にストレスを与えないように離れたところから、100均で買った迷彩バンダナを、4枚つなぎにした布をブラインドにして、その影から観察したが数個の卵があるようだ。
♀?が巣を温めているときは、♂?は採餌に出かけているようで、逆の場合は、卵は温められていず、巣の直ぐ傍で監視しているようだった。
 営巣行動に間違いないようなので、にわか勉強をしました。(^^♪
その結果次のようなことが判りました。
@繁殖期は2〜10月と長期にわたって、2〜3回は行うこと。
A巣はたくさんの水草の葉、茎を使って、雌雄で浮巣をつくる。ひとつの巣だけでなく、複数の補助巣をつくる。
B卵数は4〜6個、1日1卵か2日に1卵ずつ産卵。
C雌雄交代で20〜25日抱卵する。
Dカイツブリ特有の行動で巣の上に巣材をのせて隠す習性をもつ。
E雛は孵化(ふか)後、しばらくすると水面に泳ぎだすことができる。
F雛は、疲れると親鳥の背中に乗ったり、羽毛の間に入って休む。外敵が接近すると雛ごと潜水する。
G雌雄とも雛に給餌する。魚類や甲殻類を採餌する事は難しく、2ヶ月あまりも親鳥から給餌を受ける。
8月04日(快晴)
にわか勉強の結果、まだ抱卵しているのではなく、産卵中なのかも知れません。

6時55分撮影したときは卵が2個写っていました。
二羽とも採餌したり巣の補強財または隠すための水草を運んでいました。

13時28分にも卵が2個が写っていました。
一羽は巣の上に抱卵しており、もう一羽は何か運んできたり、2羽とも採餌に出かけたりしていました。

なお、卵は距離が離れており双眼鏡などでは判りませんが、画像を拡大して確認したものです。
8月05日(快晴)
左の画像は6時20分頃の様子です。この後直ぐにこの親鳥も巣を離れて、番で水草などをせっせと巣に運んでいました。

昨日の夕方、池の堤防の上の有刺鉄線の上にカラスが止まり、カイツブリの方を見ているよう見えて心配していたが、今朝覘いたところ大丈夫だったようで、卵が2個確認できた。
左の画像は、13時50分撮影したものです。卵はハッキリ見えるのは2個のままです。
抱卵しているのは朝だけのようで、時折巣に上がり卵の位置を変えているようです。
何も抱卵して温めなくても、太陽が降り注いでおり、必要がないのかも知れません。
8月06日(快晴)

今日もせっせっと巣の補強材の水草を運んでいる。
時折巣の上に上って卵を動かしたり、自分自身の羽の水を切ったりしていた。
卵は2個のままのようだった。
8月07日(快晴)
昨日までの行動と変わらず、卵は2個のまま。