第3日目(7月29日・火)(歩行距離15.5q)
野口五郎小屋(2900m)05:42 →(5km)→ 05:57野口五郎岳(2924m)05:58 →(4km)→08:20
水晶小屋(2900m) 08:40→(1km)→09:15水晶岳(黒岳2986m) 09:17→(1km)→09:41水晶小屋
10:28→(3km)→12:02鷲羽岳(2924m)12:16 →(1.5km)→13:01三俣山荘(2550m)
 本日のコースは三俣山荘まで、標高2800m前後の稜線を登下降しながら縦走するロングコースの予定であったが、昨日のうち5qを歩いているので気が軽かった。
稜線は烏帽子岳から水晶小屋あたりまで燕岳と同じ花崗岩などで、風化した砂礫が眩しいほどだ。野口五郎岳の西側にはカール底湖の五郎池がある。
4時51分撮影。
ご来光はお目にかかれなかった。

今日は天候の悪化が予想されているので、朝食後早々に出発した。
小屋から15分で野口五郎山頂着。風が強く寒かった。
ガスがあり槍ヶ岳などの展望が得られず残念だった。
五郎池が見えていた。
真砂岳を巻き、東沢乗越から、やせた岩稜帯をたどっていけば水晶小屋だ。
途中からポツリポツリと雨が降り始めた。

北アルプスで1番小さい山小屋といわれる水晶小屋にザックを預け水晶岳(標高 2,986m)を往復。
名前の由来は水晶、ガーネットが出たからであろう。別名黒岳ともいうが、これも頂上付近の山肌の色からきているとのこと。
この周辺は非常に高山植物の種類が多い。
水晶小屋からワリモ岳を越え、岩場の道を鞍部に下るとワリモ北分岐に着く。
ここから明日歩く予定の岩苔乗越が直ぐ下に見えていた。
小休止後鷲羽岳へ向かう。
鷲羽岳(標高 2,924m)
三俣側から見ると、鷲が羽を広げたように見えるのが名前の由来とのこと。頂上付近から眼下に、火山湖(鷲羽池)を配し、向こうに赤岳、硫黄岳の真っ赤な山稜、それに重ねて見える槍・穂高の黒い山脈が素晴らしい筈だったが・・・生憎のガスで何も見えなかった。(-_-;)

鷲羽岳中腹北寄りの岩苔乗越付近から黒部川の最初の一滴が流れ出している。
鷲羽岳を下っていくと、今日の宿舎の三俣山荘の赤い屋根が見えてくる。
三俣山荘
三俣蓮華岳と鷲羽岳の鞍部(鷲羽乗越)にある。居ながらにして黒部源流の山々、特に正面に見える槍・穂高岳の眺めは圧巻である。
着いた頃は小雨も上がっていたが、まだガスが残り展望は利かなかった。
前日、頑張って野口五郎小屋まで歩いていたお蔭で、天候があまり良くないなかのロング山行は避けられた。ゆっくり小屋で休養していると、次第に天候が回復し、三俣蓮華岳も見えてきた。
先程歩いてきた鷲羽岳、その奥にワリモ岳、更にその奥に水晶岳の山頂も見えてきた。
更に夕方になり北鎌尾根を従えた槍ヶ岳の雄姿も見ることが出来た。