第3日目 7月25日・ (歩行9.5q 9時間00分)
 船窪小屋05:35→06:25船窪乗越06:35→06:52船窪岳→07:23鞍部07:30→08:06船窪岳第二ピーク08:25→09:16休憩09:25→10:18休憩10:25→11:03不動岳11:10→11:35休憩12:00→12:14南沢乗越→12:56南沢岳13:07→13:55烏帽子分岐14:11→14:35烏帽子小屋
小屋出発すると鐘が鳴り出した。
振り返ると小屋の管理人の奥さんが鐘を鳴らし手を振って見送ってくれていました。
小屋を出て直ぐに道は二手に分かれる。
右は昨日歩いてきた七倉岳へ、左はテント場を通って船窪岳方面に向かう。テント場を過ぎると、左がきれ落ちている急な下りを行く。
足元に十分注意して下り、下りきった所が船窪乗越(2190m)。

ここから針の木沢への道が分かれている。

乗越から道は登りになるが、左の不動沢側が大きく崩れ落ちているので慎重に行動する。
道にはハシゴ、鎖などが整備されていた。
長い鎖場を慎重に下る山ふたすじ。
この日の核心部。
船窪岳には第一ピーク第二ピークがあり2459mのピークが最高点。
船窪岳のお花畑を通り抜ける途中、トモエシオガマが咲いていた。
トリカブトが見られました。
現在も崩壊が進行している場所があり、注意して通過する。
ハイマツの中を通って、不動岳に出る。なだらかな感じの頂上からは、七倉岳から歩いてきた稜線が不動沢を半円のように囲む様子がよく判るらしいが、ガスがかかり見えなかった。

この頃から雷鳴が聞こえだしたが、万一の場合ハイマツの中に逃げ込む予定で、そのまま先を急いだ。
道は不動岳(2601m)から再び下り、南沢乗越を越えて南沢岳に登っていく。
左側の濁沢源頭部は不動沢と同じように大きく崩れているので、足元に注意して歩く。
南沢岳(2625m)。
南沢岳を過ぎると、周りの様子はだいぶ違って穏やかな感じだ。
やがて大小さまざまな池塘が広がる所を過ぎる。

日本庭園のような四十八池。高山植物も綺麗だった。
烏帽子岳への分岐に荷物を置いて烏帽子岳(2628m)へ向かったが、大きな雷鳴近くで聞かれるようになったので引き返し、烏帽子小屋へ急いだ。
烏帽子小屋(2551m)に着いて15分もすると、激しい雷雨となり夜中まで続いていた。

烏帽子岳へそのまま向かっていたら、雷を避ける所もなく、ずぶ濡れになり、大変なところであった。
第4日目 7月26日・月 (15.7q 歩行9時間35分)
 烏帽子小屋05:30→06:02休憩06:07→06:34三ツ岳→06:57休憩07:08→08:02野口五郎小屋08:12→08:26野口五郎岳08:38→09:08真砂岳・湯俣分岐→09:38休憩09:48→東沢乗越10:18→10:38休憩10:45→11:05水晶小屋11:28→11:55水晶岳12:06→12:28水晶小屋12:45→13:10ワリモ北分岐→岩苔乗越13:15→13:35庭園13:45→14:04祖父岳14:15→14:40雲ノ平キャンプ場→15:05雲の平山荘
樹林帯に建つ烏帽子小屋の前からは、どっしりとした薬師岳を正面に見ることが出来る。

烏帽子小屋前からの夜明け。赤牛岳や薬師岳の山々が赤く染まった。
小屋から少し下ると、小さな池があるテント場に出る。道はここから登りになり、やがて樹林帯を抜けて白い砂礫地に出る。

振り返ると烏帽子岳が見えていた。

ガスが出始めた。左手に槍ヶ岳が見えた。
三ツ岳(2845m)の頂上を通り抜け、あまり登り下りのないハイマツと岩の道だが、お花畑や残雪もあり楽しい。
右に赤牛岳の長大な尾根を眺めながらの稜線歩き。
野口五郎の周辺はコマクサなどの高山植物が多い。
コマクサでなく、前を行くメンバーにピントを合わせたのかな?(^^♪
大きな岩塊が転がっている所を越えてしばらく登ると、野口五郎小屋に出る。
小屋を過ぎて黒部側のほとんど真っ直ぐな道を行き、左に小さく上れば、野口五郎岳(2924m)の頂上だ。

野口五郎岳で今回の山行のフルメンバーの記念撮影を行う。
真砂岳の近くで雷鳥の親子に遭遇。子供が5羽いた。
雷鳥を見ると雨になるというが・・・。
東沢乗越(2734m)付近は大岩が多く疲れるところ。
真砂岳を巻き、東沢乗越から痩せた岩稜の帯をたどっていけば水晶小屋(2970m)に着く。
当初の予定では、水晶岳からそのまま進んで、温泉沢源頭から温泉沢を下り、高天原山荘へ向かう予定であった。
しかし、天候が不安定なため予定を変更して、雲の平へ向かうことにしたため、小屋に荷物を置いて水晶岳へ向かった。
クモマグサ
チョウノスケソウ
小屋からは平坦な道を行く。間もなく岩峰を登りつめると、黒い岩が積み重なった水晶岳(2986m)の山頂で、頂上は狭くて体の置き場もないほど。
水晶岳で記念撮影。
昨年は小雨だった。今回も次第に雲行きが怪しくなって早々に下山する。
水晶小屋から出発準備をしていると雨になり、雨具を着けて出発した。
ここから、ワリモ北分岐(2841m)は昨年も歩いたコースだ。
岩苔分岐(2780m)。
ここは昨年三俣山荘から登りかえして、高天原山荘へ下ったときに通った場所だ。
今日は祖父岳へ向かう。
雨も大したこともなく、ここで雨具を脱ぐ。
コバイケイソウ
ハクサンイチゲ
祖父岳(2825m)山頂付近は霧のときは迷いやすいので要注意。
祖父岳を後ろにして、雲の平山荘へ向かう。
雲の平山荘(2590m)。

今日は途中から体調が悪くなり、食欲がなく(高山病?)夕食も喉を通らなかった。
暫く休憩して何か食べていなくては後で困るので、小屋のご主人に相談すると、カレーを用意して頂いた。
大変お世話になりました。<(_ _)>