第3日目 7月25日・土 (7.2q 歩行7時間25分)
 唐松山荘(05:35) → 五竜山荘(07:51/08:07) → 五竜岳2814m (09:14/09:28) →
 北尾根の頭(11:34/11:36) →  口ノ沢のコル(11:58) → (13:00)キレット小屋(2470m)
前日の天候からご来光はとても望めないと思っていましたら、雲海の上の雲間から少しだけ見ることが出来ました。
 大黒岳      五竜岳           立山   剣岳              唐松岳     不帰嶮

唐松岳頂上山荘前からの早朝の展望です。昨夜迄立ち込めていたガスも消えていました。
唐松山荘を後に五竜岳に向かいます。
振り返ると唐松山荘唐松岳そして白馬三山が見送りをしてくれていました。
最初の岩稜の牛首を越えて行くと、正面には大きな山容の五竜岳が眺められました。
大黒岳を巻いてシラビソの間を抜けた鞍部は、後立山連峰の最低鞍部とされていて、五竜山荘とのおおよそ中間です。
右手には剣岳が見えていました。
ハイマツ帯の登りとなり、白岳の肩で遠見尾根からの道と合流します。
五竜岳の山容を前に見て五竜山荘へと下る。
五竜山荘。ここで小休止して行きました。
山荘からは岩稜の登りでG0、G2岩峰を巻き、五竜岳の山頂を目指します。
振り返って見た五竜山荘です。
五竜岳山頂記念写真。
頂上は、東西に細長い感じで、展望はとても素晴らしい。
雲がもう少し高かったら更に良かったのですが・・・。
前方には鹿島槍ヶ岳が迫力のある姿で迫る所ですが、山頂付近はガスの中でした。
五竜岳から鹿島槍ヶ岳の間は荒々しい岩峰が連なる稜線で、後立山連峰の核心部と言えます。

五竜山頂からは直角に左に大きく折れ、急降下していく。小岩峰の間を縫うように下るが、所々に針金が張ってある。鞍部からG4、G5小岩峰の登り降りがあります。
岩峰の右奥に見える相変わらずの鹿島槍ヶ岳の双耳峰はガスの中です。
G5のあたりに咲くウルップソウは日本でももっとも南にあるウルップソウのようだ。
時期が少し遅かったようで痛みかけています。(-_-;)
五竜岳方面を振り返る。
G5を過ぎて、急な下りに付けられたクサリ場を注意して通過。傾斜が少し緩やかになり、小さい岩峰を黒部側にトラバースする。
そして3m.ほどのハシゴを登ってしばらく行くと、北尾根の頭に出ます。ここは小さな平らな所で安心してザックを下ろすことが出来る所です。背景は立山・剣連峰です。
道はだらだらとした下りが続き、やがて口ノ沢のコルに着きました。
口ノ沢のコルにはテント設営禁止の書き込みがあった。
岩場を登ってきた山ふたすじ。
コルからは通称「三段登り」と呼ばれていいるクサリ場の登りになる。
三段登りを登りきってしばらくすると、再び岩峰を黒部側にまわり込むようにして緩やかに下っていく。そして3m.ほどのハシゴを登ります。
小さな岩峰の黒部側をクサリを頼ってトラバースすると、ここで初めてキレット小屋が見える。小屋まではあと2〜3分の所です。
キレット小屋は、平成元年に建て替わったそうです。縦走者も通過者が多く、あまり泊まる人もいないようだ。
今回もゆっくり宿泊できました。

ここも水は少ないが、唐松山荘と大違いで、きちんと消毒された水が宿泊客には無料で頂けて有難い。
とても感じの良い小屋で、食事も手作りで美味しかった。