北アルプス・後立山連峰縦走(2009年・夏)

 北アルプス北部は、12年前に歩いたことがあります。その後、ひとすじは5年位前から膝痛が出るようになり、山歩きを減少させていたため、山ふたすじだけが後立山を4年前に歩きました。
しかし、4年前は台風の影響を受けて計画を完遂することが出来ませんでした。更にそのときのデジカメ画像を、ひとすじがミスして消失させてしまい記録が残っていません。
又その前のときは、普通のフィルムカメラでしたが、八方尾根の画像がミス(撮影済みのフィルムに二重撮影)をしてこれまた画像が残っていません。(-_-;)
今回、膝痛が少し緩和されたひとすじが6年ぶりに遠征に復帰して、リベンジ歩きを計画しました。

 八方尾根から針の木岳への縦走は、前半が唐松岳、五竜岳、間に八峰キレットの難所の通過をはさみ、双耳峰の雄大な山容を誇る鹿島槍ヶ岳へと続く豪快な岩稜地帯の通過します。
後半は爺ガ岳、種池周辺から新越乗越にかけての草原と、シラビソの林が広がる穏やかな景観から、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、そして針の木岳へは、再び岩稜地帯となり、、最後は針の木雪渓を下.る計画です。
変化に富んだ縦走路とともに、剣・立山連峰の移り変わっていく姿も大きな楽しみと云われています。
久し振りの夏山遠征に期待と不安を胸に秘め出かけました。

 今年の梅雨は南九州までは順調に明けたものの、その後は不順な天候が続きなかなか梅雨明けしませんでしたので、何度も出発予定を変更しました。
そして雨を覚悟で7月23日夜出発しました。24日~26日迄は霧や一時雨にもあいましたが大したこともなく、スケジュールを消化出来ました。
一方私達が出発した翌日の24日から福岡県では大雨が降り始め、被害も出たことを種池小屋に来た時TVのニュースを見て知りました。
 そして、九州で降った大雨が針ノ木峠に向かう27日には、こちらに移動して来て、落雷の恐れもあるということで、今回も予定していた、種池小屋から針ノ木峠、そして扇沢へのコースが歩けませんでした。(-_-;)
何れリベンジを計画しなくては・・・。
以下山行のレポートです。

山行中のコースタイムは、花の写真などを撮影しながら歩いたもので参考記録です。
立体的に見るとこんな感じです。
今回歩いたコースの断面図です。
第1日目(7月23日・木) 移動日
引野口21:40 夜行バス(どんたく号)で、名古屋に向けて出発しました。
第2日目(7月24日・金) (6㎞ 歩行3時間13分)
 
07:40(名古屋バスセンター着)  予定より10分早く到着し乗り継ぎに余裕が出来良かった。
 名古屋08:00→(ワイドビュー)しなの3号→09:52塩尻10:13→あずさ3号→11:28白馬
 白馬駅から八方のバスターミナル迄はバスで約5分。そこからゴンドラ乗り場迄は歩いて約10分。
 
 八方池山荘(1835m)(12:47) → 八方池(2086m)(13:49) → 丸山ケルン(2460m)(15:14) →
 唐松山荘(16:00)
ゴンドラと、2本のリフトを乗り継いで八方池山荘まで一気に登ります。

これはゴンドラです。ザックが10kgを超えると追加料金が必要ですが、二人ともしっかり払って来ました。(*^_^*)
八方池山荘へのリフトの下は美しいお花畑。

高度を上げるに従い濃いガスの中に入って行きました。画像はすれ違うリフトです。
八方池山荘からは、稜線を行くコースと湿地帯をまわって行くコースがありまが、どちらを歩いても第2ケルンで合流します。

石畳の道が第2ケルン先の八方池迄続いています。
今回は前日の雨で石畳の道が濡れていて、滑りやすく歩き難かった。
お天気が良ければ、池に写る白馬三山や不帰ノ嶮が倒影し素晴らしい眺めなのですが、生憎のガスで何も見えませんでした。(-_-;)

八方池からは道は登山道路らしくなり、大きなダケカンバが点在する斜面を登っていきます。
やがて雪渓が残るあたりから道は樹林帯を抜けて丸山への登りになり、高山植物を楽しみながら登って行きました。
丸山ケルンを過ぎて、しばらく稜線を行き、岩稜を左にまわり込むように少し行くと、唐松山荘の裏に出て、唐松山荘がガスの中に見えてきました。
唐松山荘に到着しましたが、スッポリガスの中で直ぐ近くの唐松岳も見えません。以前にも唐松岳は登ったことがありますので、山頂ピストンはパスしました。

唐松山荘は、水は全て有料で、飲料水は500ml、300円、それ以外は1ℓ、150円。
食事も、水を使用しなくて済むようなものが多く、皿も全て使い捨て容器を使用しています。
洗面の水も各自で用意しなくてはなりません。