第3日目 7月21日・水 (10.3q 歩行8時間44分)
 種池山荘(2450m)05:36→岩小屋沢岳(2630m)07:20/07:29 新越山荘(2465m)08:02/08:34
 鳴沢岳(2641m)09:14/09:23 赤沢岳(2678m)10:09/10:19 休憩11:18/11:38→
 スバリ岳(2752m)12:29/12:42 針ノ木岳(2820m)13:35/13:45
針ノ木小屋(2540m)14:20
今日は針ノ木小屋までの行程。夏山では午後は雷雨の危険も多くなるので、早立ち早着が原則なので、なるべく早い時間に着くように出発。

この画像は前日の夕方撮影した三角形の爺ケ岳です。

種池山荘を出てキャンプ地から潅木帯に入り、爽やかなお花畑に出る。
次々と高山植物が現れて、写真撮影するので、なかなか先に進めませんでした。
樹林の間を抜け、岩小屋沢岳の登りにかかる。
南側斜面は赤茶色の山肌が無残に現れた崩壊地が続く。
ハイマツ帯をゆるく登ると、静かな小ピークの岩小屋沢岳に着く。

山頂からは遠く白馬岳までがはっきりと眺められた。

劔・立山連峰のパノラマを眺めながらの稜線歩きは気分爽快。
鳴沢岳との鞍部には新越山荘が小さく望める。

左下に扇沢のバスターミナルを見下ろしながら、稜線をのんびりたどればお花畑が広がる新越山荘の前に出る。
種池山荘で頂いた給水券を、ここまでの道中を少しでも軽くするため、新越山荘で使用することにしていましたので、大休止して、水・ジュース等を補給して行きました。
新越山荘で休憩中に針ノ木雪渓と、針ノ木小屋、そしてその向こうに槍ヶ岳が見えていました。

この画像はデジカメのズーム機能を一杯にアップして撮影したものです。肉眼では槍ヶ岳の前の針ノ木山荘は見えませんが・・・。

ここから鳴沢岳まで180mの標高差を稼ぐので少々ハードな登りが続く。
鳴沢岳から、これから向かう赤沢岳、その奥はスバリ岳、針ノ木岳。
黒部側のハイマツ帯から岩稜の痩せ尾根に入ると、鳴沢岳は目前。

岩がゴロゴロした平坦な山頂が鳴沢岳で、殺風景な所である。
鳴沢岳山頂で記念撮影。
赤沢岳方面。

赤沢岳方面の稜線は草原やハイマツの緑が少なく、荒々しい光景。

吊尾根状のスロープを下り、大きな山容の赤沢岳へ登り返す。
正面にはスバリ岳の荒々しい山肌が迫ってくる。岩混じりの登山道をスバリ岳へ向かう。
稜線上の小岩峰は黒部側につけられた巻き道をたどり通過。

右側には劔・立山連峰のパノラマや黒部湖、左側には扇沢が見える。
スバリ岳山頂は狭く鋭く切れた岩稜帯で山頂らしからぬ所。
岩礫の急降下で針ノ木岳との鞍部を目指す。
スバリ岳方面
スバリ岳
劔・立山をはじめ槍ヶ岳など北アルプスの主だった山々が一望出来る。

途中の行程が長かっただけに山頂からの絶景は格別。
針ノ木岳は針ノ木峠からから往復する登山者が多く、これまで踏破して来たピークより賑わっている?。

山頂からは劔・立山をはじめ槍ヶ岳など北アルプスの主だった山々が一望できる。明日縦走する蓮華岳や七倉岳を眺めながら針ノ木峠へと向かう。

画像は黙々と登る山ふたすじと後方はスバリ岳。
山頂直下の斜面には可憐なコマクサが数多く咲いている。鞍部からザラザラした道を登っていくと今日の最後のピーク針ノ木岳に立つ。
山頂を後に稜線から扇沢側の山腹を下る。稜線直下は浮石が多く下りにくい斜面。

途中2箇所の雪渓は、私のダブルストックを1本ずつ使用して慎重に降りました。
スリップするとあっという間に滑落事故となってしまいます。

小さなお花畑からテント場を過ぎると、針ノ木小屋が立つ針ノ木峠に着く。
針ノ木峠の直ぐの所まで未だ雪が残っていました。
針ノ木小屋前から見えていた槍ヶ岳、笠ヶ岳です。