第3日目 9月26日(日)
剣沢小屋(2530m)05:5508:10真砂沢ヒュッテ(1755m)08:2509:38二股吊橋(1580m)
09:43
→昼食休憩10:30/10:5011:44仙人峠(2145m)11:4612:00仙人池ヒュッテ(2080m)
12:15→13:55
仙人温泉小屋(1550m)
朝日に輝く劒岳を見ながら剣沢を下りました。
小屋から30分程歩いた所にガレ場があり、注意を要する所がありました。

武蔵谷と出会い付近から、日本三大雪渓一つの剣沢雪渓の上部が見えてきました。

ここからも暫くは雪渓の右上側を巻いて行きます。
平蔵谷にさしかかる前に、6本爪のアイゼンをつけました。

平蔵谷の下には大きな岩がありました。

雪渓を踏み抜いたら絶対に助からないそうです。雪渓の下は激流なのでアッという間に流されてしまうそうです。
アイゼンを装着し、慎重に下って行きます。

所々にクレパスがありました。
この画面の中央付近にクレバスがありますが、画像では見えていません。
少し近づいた画像を拡大したものです。
クレバスが崩壊したら危険なので大丈夫そうな所を選んで通過しました。
雪渓はまだまだ続きます。谷から空を見上げると、眼がしみるような紺碧の空が広がっていました。
南無の滝の少し手前でアイゼンを外して左側を巻きました。

ここは雪渓が滝になって落ちていて、そのまま雪渓を下って滝へ落ちたら大変な所です。
真砂沢ロッジが見えてきました。

ここで短い区間ですが、再度アイゼンをつけました。
真砂沢ロッジに到着。少し休憩して行きました。
真砂沢ロッジからは雪渓はなくなり、普通の登山道が沢沿いにあり、そこを下山していくと二股吊橋に出ます。

吊橋は思っていたより小さくて、あれー!という感じでした。

二股に到着すると、剣沢の下降はここで終わります。
二股から一転し、ここから仙人新道の急登が始まります。

途中には三ノ窓やその雪渓、北股の絶景が垣間見えて、その絶景に感動しました。

急登が少し緩み丁度登り区間の真ん中付近にあるベンチ場に着き、昼食休憩をしていきました。
ナナカマドも赤い実をつけていました。
右手に後立山連峰が白馬、鹿島槍までみえて、南後方には赤沢や針ノ木岳も望まれました。

画像中央の山が鹿島槍ヶ岳です。
裏剱の全容を楽しみ、仙人峠へ出ます。ここからは仙人池ヒュッテの赤い屋根が見えてきます。
仙人池に到着すると、直ぐに仙人池に写る劒岳と八ツ峰を撮影しました。
紅葉が遅れているのが残念でした。
昨年のこの時期は既に紅葉も最盛期を過ぎていたとのことですが、こればかりはどうしようもありませんね。
仙人池ヒュッテで従業員の方がシャッターを押してくれました。

本当ならこの小屋に宿泊したい所ですが、仙人温泉小屋から阿曾原温泉小屋までの仙人谷沿いの旧道は、事故が多く廃道となり、2007年からは雲切新道が出来たことによって、仙人温泉小屋から阿曾原温泉小屋までが以前より1〜2時間余計に時間がかかる様になっています。
明日中に欅平まで下るためには、今日中に仙人温泉小屋まで行く必要があるため、缶ビールで喉を潤した後は仙人温泉小屋へと出発しました。
仙人谷はいきなり急降下になり、足場も悪く崩壊地を過ぎ梯子や鎖場が連続し小さな沢を越えて行きます。
この画像の所が一番の核心部と思われる所で、左手から一旦沢を横切り、更にもう1本合流してきた沢を横切ります。
2本目の沢は直ぐ下が滝状になっており、滑りやすく高巻きして通過しました。
1時間以上も下った所で、前方右岸に噴煙がみえて来ました。
これが仙人温泉小屋の源泉だそうです。

小屋は近いと思ったが、なかなか着きません。谷を挟んで源泉を右手に見ながら、ドンドン下ってしまうからです。
何でこんなに下るんだろうと思う頃、やっと小屋の前へ着きまし。

湯煙の左側に見える道が明日歩く雲切新道の入口です。
仙人温泉小屋では熊出没の看板が出迎えてくれました。(^^♪

今夜の泊まりは4名でゆっくりと宿泊できました。
仙人温泉小屋の男性用露天風呂です。

早く着いたので、ゆっくりと入浴して湯上りにはビールも飲みました。
(^^♪
こちらは女性用の露天風呂です。人目につかないところに作ってありました。
仙人温泉小屋からは唐松岳、白馬岳等が見えるとのことで、デジカメの望遠機能を一杯に上げて撮影しましたら、私の肉眼では見えない唐松山荘が写っていました。
小屋の管理人の高橋さんです。

つい最近、北アルプスの剣岳チンネで、ギターを奏でられたそうです。

私たちにも1曲聞かせていただきました。