裏劒縦走(2010年・秋)

  今年の夏は後立山連峰南部の山域を縦走し、黒部峡谷ごしの劔岳を堪能してきました。
室堂には過去2回行った事があります。1回目は1998年9月。そして1999年7月です。
今回が3度目で、今回は予てからの山ふたすじの念願だった裏劒の縦走を計画しました。
 コースは室堂~雷鳥平~別山乗越~剣沢小屋~剣沢雪渓~真砂沢ロッジ~二股橋~仙人池~仙人温泉小屋~阿曾原温泉~水平歩道~欅平と歩き、欅平~はトロッコ列車で宇奈月温泉に出ます。
 室堂までの交通手段はあまり便利でなく、今回は出来るだけ交通費を安くするために、初のマイカーを利用して出かけることにしました。

以下山行のレポートです。
山行中のコースタイムは、花の写真などを撮影しながら歩いたもので参考記録です。
今回歩いたコースの断面図です。
第1日目 9月24日(金) 移動日
 八幡ICから黒部IC迄高速道路を利用しました。下山口の宇奈月温泉迄、自宅から約960kmを休憩を取りながら走りました。
高速道路の通行料金を安くするため、土日曜日に掛かるように、黒部ICの少し手前の有磯海SAで車中泊しました。
自宅を6時45分出て、有磯海SAに17時25分に到着でした。SAでの車中泊は今回が初めてでしたが、一晩中車の出入りが多いのには吃驚しました。
第2日目 9月25日(土)
 
有磯海SAを早朝出発して黒部ICを出ると、通行料金は2100円でニンマリして宇奈月温泉に向かいました。
 宇奈月温泉からは富山地方鉄道で立山へと向かいました。立山からは、立山ケーブルカー、美女平からは高原バスで室堂に入りました。
宇奈月温泉8:00→9:32立山09:50→美女平→10:55室堂
室堂(2430m)11:30→雷鳥平(2270m)→奥大日岳の分岐12:16→別山乗越(2750m)13:45/14:05
14:45
剣沢小屋(2530m)
宇奈月温泉の富山地方鉄道の駅と、トロッコ列車の駅は少し離れた所にあります。
この画像はトロッコ列車の駅舎です。
駅の前の1段高い所に駐車場があります。
今回は下山口のこの駐車場に車を置いて、登山口の室堂に富山地鉄・ケーブル・高原バスを乗り継ぎ向かいました。
富山地鉄の宇奈月温泉の駅舎です。駅の前には温泉が噴き出ていました。
立山へは直通の特急のアルペン号を利用しました。
美女平から高原バスで室堂に向かう途中からガスが出て周囲の景色は何も見えなくなりましたが、阿弥陀ケ原近くになって、ガスが突然晴れて周囲の景色が見えてきて、バスの乗客から歓声が沸きあがりました。

今年の夏は暑い日が続き紅葉はこれから始まる所のようで残念でした。
室堂は標高が2400mを超えています。ですから標高を一気に上げてきているので、中には高山病になる方も いらっしゃると聞きます。

高度順応を図るために、室堂ではゆっくりと登山準備をしました。

室堂ターミナルの屋上に出て、先ず「立山玉殿の湧水」をペットボトル等に汲みました。

そして昼食を食べ、簡単なストレッチのあと出発しました。
みくりが池
地獄谷。風向きによっては温泉ガスが強く、刺激臭があるため、口と鼻を抑えて素早く通過しました。
賽の河原からの奥大日岳方面
雷鳥荘前を通りキャンプ場まで下り、さらに沢に架かった木の橋を渡って沢沿いに歩いて行くと、奥大日岳との分岐に着きます。
今年の紅葉は遅れていますが、チングルマの紅葉は綺麗でした。

立山は頭をガスの中に隠していました。
この日は山ふたすじは快調で、すいすい登って行きます。

置いていかれるので、途中水1ℓのペットボトルを持って貰いました。(*^_^*)
途中雄山方面のガスがなくなり山頂が見えました。
やっと別山乗越の釼御前小舎にたどり着きました。

画像はこれから下る剣沢小屋方面です。

劒岳はガスに隠れがちでしたが、出発前に姿を少しだけ見せてくれました。

正面左が劒岳そして右側が八ツ峰です。
剣沢を下って行くと、別山乗越では見えなかった剣沢小屋の赤い屋根が見えてきました。
右から回り込んで小屋へと向かいます。

向こうの山は劒岳です。
剣沢小屋。2008年に建替えられて綺麗になっています。
トイレも水洗です。シャワーもあります。

後方に見える山は今降りてきた方向で、左側に別山等が見えていました。