第6日目(7月26日・木) 曇り後一時雨 (歩行距離 17.5km  所要タイム 8時間40分)
聖平小屋(04:49)〜(06:23)南岳(2,702m)〜(06:52)上河内岳鞍部(07:01) 〜(07:15)竹内門〜(07:24)お花畑〜(07:54)茶臼岳分岐〜(08:05)茶臼小屋(08:22)〜(08:35)茶臼岳分岐〜(08:58)茶臼岳(2,604m) (09:03)〜(09:38)希望峰(仁田岳分岐)(09:41) 〜(11:002)易老岳(2,354m)(11:16) 〜(13:30)光小屋(2,500m)
光小屋〜15分〜光岳(2,591m) 〜15分〜光小屋。
 今日は光岳までの長い行程で、一般的に休憩なしで10時間はかかるということだ。しかも50歳以上で3人以下のグループで、15時迄に山小屋に到着しないと夕食の提供やシュラフの貸し出しを受けられないとのことなので早朝に出発する。
シラビソの樹林帯を抜けるると見晴らしの良い岩稜につく。振り返ると聖岳が朝日に染まっていた。
南岳のお花畑をトラバースして行く頃からガスがかかりはじめた。
上河内岳の肩に着く。山頂は10分程で往復できるがガスで展望が利かないのでパスして次へと向かう。お天気がよければ大井川の蛇行と畑薙ダムが見えるらしい。
竹内門
 稜線を下り、塔状の奇岩、竹内門の間を通ってゆるやかに砂礫の斜面下る。潅木帯を抜け、お花畑を下り広い草原に出る。この中心部は国の天然記念物の亀甲状土になっており、亀甲形の隆起土が見られるとのことだったが、ガスがかかっており気付かずに何時の間にか通過してしまった。
 茶臼小屋分岐点から南下した所に岩石の茶臼岳の山頂がある。
分岐点まで思いのほか早く着いたことと、前日山小屋で仕入れた情報を元に、茶臼小屋に立ち寄り冷たく美味しい水などを補給して行く。

雷鳥
茶臼岳山頂で   雷鳥が出迎えに

 仁田池を見てダケカンバの樹林帯からハイマツの稜線に変わって仁田岳の分岐点、希望峰に着く。
 シラビソの樹林帯を下り、易老岳にゆるやかに登って行く。
山頂は樹林の中で視界は利かない。直ぐ下が面平経由、易老渡への分岐点。

ここが明日の下山道路となるので状況を確認して光小屋へと向かう。




白骨樹林



シラビソの原生林を下って行くと、間もなく白い立ち枯れの樹林帯になる。迷路のように曲りくねった道を通って行く。

このあたりから時折ポツリポツリと雨が落ち始めたので雨具の下とザックカバーを着けた。
小ピークを越して三吉平の原生林から枯れた沢を登り、ダケカンバの林を抜けると静高平草原に出る。お花畑を見ながら進みセンジが原の大草原を縦断し、ハイマツの中を通り県営光小屋に着く。
小屋まで後30分くらいのところから雨具の上も着けて歩くこととなった。
光岳山頂


 光岳は、南アルプス本峰最南端で日本百名山の一つで、山頂西側の展望台から、眼下に石灰岩の光石(岩)が望まれるそうだ。暫らくして雨が止んだところで、光岳を往復したが、ガスのため視界は全く利かず残念であった。

夜は再び雨音がしていた。



   ガスの中の光小屋
光小屋