福智山(900.6m) |
雲取山から見る福智山 |
北九州市八幡東区の皿倉山から南へ尺岳、福智山、牛斬山、香春岳と続く山並みがあり、北端の皿倉山と南端の香春岳とのほぼ中間にある福智山はその最高峰である。 この福智山系は北九州、筑豊周辺の人々に最も親しまれる山系で、福智山以北は自然林が美しく九州自然歩道が皿倉山へと続いている。以南は杉、檜の植林地からなっているが、秋のススキの原は見事である。 山頂一帯はクマザサとススキの心やすらぐ山稜である。山頂の国見岳岩は、その昔熊襲征伐のため筑紫に下った日本武尊が国見したと言い伝えがある岩だ。 |
この岩の上に立つとその展望は360度さえぎるものは何もなく英彦山をはじめ福岡県内の大半の山々、さらに天気が良ければ南側に九重の山並み、東側にはカルスト地形で有名な平尾台・貫山、さらにその先には瀬戸内海・響灘の海が見える。 西側には蛇行する遠賀川の流れが見られ、北側には北九州市の町並みや玄海灘もみられて、見飽きることが無い。 また、福智山は白凰元年英彦山修験の流れをくむ釈教順が開山したと伝えられる英彦山修験道行場の一つで、最盛期には僧坊12坊を数え、修験の行が盛んであったとのことである。 山頂には現在も二つの石祠があり、南側が豊前の小笠原藩が祀った「福智神社」、西側は筑前の黒田藩が祀った「福智社」(鳥野神社)である。 |
福智社 |
福智神社 |
白糸の滝 |
ガスの上の平尾台方面 |
鷹取山 |
山麓に滝が多いのも特徴の一つで白糸の滝、大塔の滝、七重の滝などがあり、平尾台とともに、北九州国定公園にも指定されている。 近くにある鷹取山は、黒田武士で名高い母里太兵衛が城主として使用した城跡(鷹取山城とも白鷺城とも云う)があり、山頂の南、西に名残の石垣がみられる。 |
高取焼の由来 |
豊臣秀吉は大変茶道を好み、そのため大名達も茶道に精進していたそうで、秀吉が朝鮮に出兵した折、大名たちは自分達や秀吉に献上する茶器を作らせるためにそれぞれが朝鮮の陶器作りの名人を連れて帰り領内に窯を築かせました。 豊前細川の上野焼、筑前黒田の高取焼などが始まったそうですが、西麓には現在も皿山が点在している。 上野焼の窯元についてはこちらをご覧下さい。 |
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